北海道・太田山神社は日本一過酷で危険!過去に事故は?参拝の方法など解説

2025/05/02

北海道・太田山神社は日本一過酷で危険!過去に事故は?参拝の方法など解説

北海道久遠郡せたな町にある太田山神社をご存知でしょうか?日本一参拝が危険な神社と言われており、その道中の険しさから、異名がつけられた噂の超過酷な神社です!今回はそんな日本一危険な太田山神社と、その参拝方法について調べてみました。

北海道・太田山神社ってどこにあるの?

まずは太田山神社のある、北海道せたな町について確認していきましょう!せたな町は、平成17年9月1日、大成町、北檜山町、瀬棚町の3つの町が合併し誕生しました。「せたな」の由来はアイヌ語の「セタルペシュペナイ」(犬が泳ぎ渡る川)が「セタナイ」に略され、そこからついたと言われています。北海道檜山支庁北部に位置し、檜山道立自然公園や狩場茂津多道立自然公園など豊かな自然に囲まれた美しい町です。

北海道・太田山神社の歴史を知りたい!

太田山神社とは北海道本土で最も西に位置し、嘉吉年間に創立された歴史ある神社です。享徳3年、武田信廣が太田に上陸した際に太田権現の尊号を送り、それ以来地元の人々からは航海安全の守り神として信仰されています。本殿への道のりが非常に危険であることから、テレビでも取り上げられ、話題となっています。

北海道・太田山神社の何が過酷なの?

太田山神社はなぜ「日本一危険」や「日本一過酷」と言われるのでしょうか? それは神社本殿が、断崖絶壁にそびえる太田山(標高485m)の山頂付近にあるからです。参拝は平均傾斜40度、全長700mの参道を登ることとなり、まるで登山のような険しさです。本殿までの道のりの所要時間は登り約100分、下り約70分程度。これは生半可な気持ちで参拝することはできません。ふらりとサンダルで参拝……なんて、とんでもない!ネット上では、太田山神社を参拝することを「エクストリーム参拝」と呼ぶ方もいるくらいです。マウンテンバイクやスケートボーディングなどの速さや高さ、そして危険さなどの「過激」を売りとするスポーツを「エクストリームスポーツ」とも呼びます。神社の参拝と「エクストリーム」という言葉が結びつくなんて、太田山神社の険しさを物語っていますね!

北海道・太田山神社本殿までの道のりを解説!

では、その日本一危険な本殿までの道のりを大解説していきます! どこまでも続くかのような急な階段をようやく登り終えると、草木をかき分けてロープ沿いの山道を進みます。

しばらく歩くと小川があり、さらに進んだ岩崖の下には地蔵、女人堂が見えます。
険しい山道を登っていくと、ついに本殿の鳥居が見えてきます。ほっとしたのも束の間。これは渡れるの? と思うような鉄の鎖が見える橋を渡らなくてはいけません。幅約1m、長さ約16m!谷底と絶壁に囲まれています。

ここで最後の大試練! 絶壁から、7メートル程の長さの鉄鎖が下がっているではありませんか! なかなか勇気がいる光景ですが、これを登らないと本殿にはたどり着けません。しっかりとリングを握って登ってください。

若干心許ない鉄鎖を登りきり、やっと本殿にたどり着きます。ようやく参拝の時間です!

太田山神社(本殿)

岩穴は広いところでも4m程度。本殿の社は高さ・幅・奥行きとも2.5mから3m程度。長く険しい危険な道のりを約100分進んできたのですから、その達成感はひとしお!

太田神社本殿からの壮大な景色

さらに参拝者を待っているのは、この絶景!! 海の色も美しく波も比較的穏やかで、疲れが一気に吹き飛ぶ光景です。神々しい景色を見ることができたら、超スパルタ登山な道のりも良い思い出に変わりそうです。本殿にたどり着き、参拝した者は願いが叶うとか……!?

北海道・太田山神社を参拝するにあたり準備をしましょう

そんな日本一危険な神社・太田山神社に興味がある方は多いのではないでしょうか?怖いもの見たさで登ってみたい!と思う気持ちも分かります。しかし、そこで気になるのがやはり事故……。パワースポットとしても有名な太田山神社に願いを叶えるために登ったのに、道中で事故なんてことになったらシャレになりません。しっかりと事前に情報を収集し、対策をしたうえで参拝しましょう。

北海道・太田山神社に潜むその他の危険

ヒグマ

これまでの説明から、急な斜面から転げ落ちてけが……、過酷な道のりの途中で足をつって遭難……、なんていうリスクを頭に思い浮かべている方が多いのではないのでしょうか。不安をあおるようですが、太田山神社の危険はそれだけではないのです! 実は、太田山神社がある檜山地区は、ヒグマ・ブヨ・蚊・ハチやマムシに遭うことがあり、その点でも注意が必要です。
檜山振興局のホームページでは、「ヒグマ被害防除対策」というページがあり、檜山地区が行っているヒグマ対策が掲載されています。あの危険で過酷な道のりの途中で、ヒグマに遭遇したら……と思うと、ぞっとしますね!

北海道・太田山神社での事故が知りたい!死者の数は!?

ここまでさまざまなリスクをお話してきました。太田山神社は毎年事故が多発し、死者も出ているのでは……と不安に思っている方がほとんどではないでしょうか。しかし実際は、太田山神社で死者が出るような事故が発生したとの記録は見当たりませんでした。茂みの中を登っていくので、転倒・虫刺されなどの事故は多々あることが予想されます。しかし、記録に残るような事故は現在発生していないようです。
参拝者も覚悟して登る方が多いので、死者が出るような事故が発生していないのかもしれませんが、もし大きな事故が起これば、参拝禁止なんてことにもなりかねません。根強いファンが多い太田山神社ですから、これからも無茶することなく、十分注意して元気に登ってほしいものです。

北海道・太田山神社へのアクセスが知りたい

ここまで来たらもう太田山神社が気になって仕方がないのではないでしょうか? 太田山神社へは札幌から車で約4時間、函館から約2時間30分、道の駅てっくいランド大成からは車で約15分です。北海道道740号北檜山大成線を大成市街地方面に入り、帆越山トンネルを抜けると見えてくるようです。また、函館バスで向かう場合は、バス停「太田」で下車し、そこから徒歩約15分です。大きな鳥居が目印です。「マムシに注意」の看板にドキッとしますが、ここまで来たら勇気を出して登ってみましょう!

北海道・太田山神社の参拝を考える皆さまへ

さて、今回は北海道せたな町にあります、太田山神社について調べていきました。こんなにも興味深い神社が他にあるでしょうか? ぜひ参拝してみてはいかがでしょうか?
しかし!! くれぐれも事故には要注意です。この過酷な道のり、いつ事故が起こってもおかしくない状況です。無茶をしたり、面白半分で太田山神社に挑み、うっかり命を落とすなんてことがあったら、こんな悲しいことはありません。マナーを守って、いざ「日本一危険」な太田山神社に挑みましょう!

  • 太田山神社

    北海道|久遠郡

    道南五大霊場の1つで、創設は1440年頃とされる。太田山(485m)の中腹にあり、社殿までは両側に設置されたロープを使わないと登り降りできないほどの急勾配の階段が続く。

    住所:北海道久遠郡せたな町大成区太田17番地

    アクセス:道央自動車道「八雲IC」から70分

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旅色編集部 ふかい

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記事企画・監修:旅色編集部 ふかい

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