小豆島の定番観光スポット17選|初めてでも安心のモデルコースでめぐる旅

2025/06/05

小豆島の定番観光スポット17選|初めてでも安心のモデルコースでめぐる旅

瀬戸内海に浮かぶ小豆島は、オリーブ畑と海が織りなす異国情緒あふれる絶景が魅力です。海の中に砂浜の道が現れる「エンジェルロード」や、ギリシャ風車が印象的な「小豆島オリーブ公園」など、フォトスポットも数多くあります。一方で、昔ながらの醤油蔵や棚田「中山の千枚田」、歴史を感じさせる小豆島八十八ヶ所霊場といった“島の原風景”も色濃く残っています。今回はそんな小豆島で押さえておきたい定番スポット17選とモデルコースをご紹介します。島内には小豆島オリーブバスが走り、乗り捨て可能なレンタサイクルサービスもあるため、車がなくても十分に観光できます。

■小豆島観光のベストシーズン

小豆島を観光するなら「秋」、特に10月から11月がベストシーズンとされています。この時期は寒霞渓(かんかけい)の紅葉が見頃を迎え、山々が赤や黄色に染まる絶景が広がります。また、オリーブの収穫シーズンでもあり、オリーブ園での収穫体験や新漬けオリーブの味わいも楽しめます。気候も穏やかで過ごしやすく、観光にぴったりの季節です。

春(3月下旬〜4月上旬)は桜が見頃を迎え、夏は海水浴やマリンスポーツが人気ですが、年間を通じて最もおすすめなのは、やはり秋です。一方、冬から春にかけては観光客が少なく、静かに島旅を楽しみたい方には穴場の時期といえるでしょう。

■小豆島観光の所要時間

日帰りの場合

岡山や高松からフェリーでアクセスし、レンタカーを使って小豆島の主要観光地を巡る場合、所要時間はおよそ7時間が目安です。「道の駅 小豆島オリーブ公園」「二十四の瞳映画村」「エンジェルロード」など、人気スポットを効率よく観光できます。

1泊2日以上の場合

見どころが豊富な小豆島をしっかり楽しむなら、1泊2日の滞在がおすすめです。1日目は港に到着後、レンタカーで「オリーブ公園」「二十四の瞳映画村」など主要スポットを効率よく巡り、2日目は自然やアート、地元グルメをゆったり満喫。さらに2泊3日あれば、離島体験や穴場スポットまでじっくり楽しむことができます。

【小豆島】エンジェルロード

約束の丘展望台から見渡すエンジェルロード

海の中に続くエンジェルロード遠景

インスタ映えな天使のポスト

天使が願いを叶えてくれる恋人の聖地

干潮時に海の中から現れる砂の道。1日2回、干潮時間の前後に3時間ほど道が現れ、島に歩いて渡ることができます。愛称は「天使の散歩道」。大切な人と手をつないで渡れば、砂州の真ん中で天使が舞い降りて、願いを叶えてくれると言われており、恋人の聖地として有名です。エンジェルロードを見渡せる約束の丘展望台のほか、天使のポストやアートベンチなど、絶景やフォトスポットも点在しています。

【小豆島】江洞窟

洞窟内に仏様が祀られる神秘的な空間

まるで竜宮城のような佇まいの霊場

大日如来を表す梵字の「あ」が刻まれた丸石

パワーを感じる神秘的な洞窟霊場

小豆島八十八ヶ所霊場の第60番札所。弘法大師作といわれる御本尊の弁財天を祀る半地下のお堂が、洞窟の中にあることから名付けられました。小豆島では唯一、弁財天を祀る神社であり、病気や金運アップにご利益があると言われています。洞窟内には梵字が刻まれた丸石が見られ、まるで自然のパワーが流れ込んでくる神秘的な空間が広がり、朝日によって洞窟内に光の輪が見られることも。

【小豆島】迷路のまち

不思議な魅力を放つ個性的な町並み

小豆島西部の港町、小豆郡土庄町にある迷路のように入り組んだ路地と町の景観の名称。狭く複雑な路地は、海賊から島民の生活、海風から建物や日常生活を守るために意図的に造られたと言われています。中でも小豆島八十八ヶ所霊場の第58番札所「西光寺」周辺では、積み石の石垣と三重塔のコラボレーションが見事で、カメラをもって町並みを散策するのが楽しいです。

【小豆島】小豆島大観音

小豆島を優しく見守る“しあわせ観音様”

フランスで開催された「ARC+国際作品コンテスト」で1位に輝いたほどの美しい姿に穏やかなほほ笑みをたたえる大観音。小豆島西部の高台にあり、高さ約70メートルにもなる大観音の胎内には、1万4,000体の胎内仏が並び、最上階にはお釈迦様の歯を祀る「佛歯の間」が設けられています。港町からでもその姿を見ることができ、“しあわせ観音様”の愛称で親しまれる、小豆島有数のパワースポットです。

【小豆島】小豆島銚子渓 自然動物園 お猿の国

仲良く毛繕いをするお猿さん

お猿さんが悠々自適に暮らす、まさにお猿の国

島を360度一望する仙多公峰展望台

天然記念物・銚子渓の日本サル群が遊ぶ動物園

小豆島スカイラインの入口・銚子渓にある、餌付けされた約500匹の野生のニホンザルが生息する自然動物園。迫力あるボスザルやかわいい赤ちゃんザルなど、愛嬌たっぷりのお猿さんに癒されるはず。4月から7月ごろにはたくさんの赤ちゃん猿が見られるためその時期を狙っていくのもおすすめです。お猿の国の頂上にある仙多公峰展望台は、渓谷の島・小豆島を感じる絶景スポットで、小豆島北部まで見渡す360度の大パノラマは爽快です。

【小豆島】中山の千枚田

青空とのコントラストが美しい初夏の風景

島の内陸部に展開する日本の原風景

こまめ食堂の棚田のおにぎり定食

小豆島に根付く古き良き日本の原風景

小豆島のほぼ中央、中山地区に広がる千枚田。「日本の棚田百選」にも選ばれ、棚田は大小約800枚にもおよび、標高150〜250mの斜面に波形模様をなしています。湯船の名水が棚田を潤し、島の人々が農作業を行う情景は、まさに古き良き日本の原風景そのもの。一角にある「こまめ食堂」では、貴重な棚田米のランチをいただけるので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

【小豆島】寒霞溪

緑の大渓谷と瀬戸内海ブルーが織りなす絶景

色づく渓谷と奇岩怪石が共演する秋の風景

表12景の第3景「銀屏風」

裏8景の第2景「松茸岩」

日本三大渓谷美に選ばれた島の大渓谷

日本三大渓谷美のひとつに数えられ、瀬戸内海国立公園を代表する景勝地の一つ。表12景や裏8景、小豆島最高峰の星ヶ城山(ほしがじょうやま、標高816m)への登山道があり、登山道からは、200万年の歳月が創りだした日本屈指の渓谷美や奇岩怪石の表情を楽しむことができます。表12景や裏8景をめぐる場合は、往路か復路のどちらかで寒霞渓ロープウェイを利用するのがおすすめです。

【小豆島】寒霞渓ロープウェイ

寒霞渓の迫力が眼前に迫る絶景ロープウェイ

山麓の紅雲亭駅から山頂駅まで片道約5分でつなぐ、日本三大渓谷美のひとつ寒霞渓にかかるロープウェイ。すぐそばに岩肌が迫ったり、ときには上から奇岩怪石を覗き込むような多彩な景色変化を見せます。山頂駅周辺からは大渓谷の下に広がる風光明媚な瀬戸内海を望める絶景ポイントも。初夏の新緑や秋の紅葉まで、四季折々美しい景色を鑑賞できるのも魅力です。

【小豆島】子安観音寺

うどん寺としても知られる安産・子授のお寺

小豆島北部の港町・大部にある、小豆島八十八ヶ所霊場の第80番札所。400年以上の歴史を誇る、安産祈願や子授成就で有名なパワースポットです。境内には10数メートルにもなる稚児大師像が鎮座し、小さな赤ちゃんを抱き抱えたお姿をした珍しい仏様を御本尊様としています。お参りした人に温かい讃岐うどんを振る舞ってくれ、“うどん寺”としても話題です。

【小豆島】SHIMAASOBI

透き通った小豆島の海をSUPで進む

小豆島の海で忘れられないシマアソビを

天然のプラネタリウムを楽しむキャンプ

シマアソビの楽しさを教えてくれるアウトドアレジャー

オートキャンプをはじめ、SUP・海水浴・釣り・ハイキング・テントサウナなど、風光明媚な小豆島でたくさんのアクティビティを提供。Uターン組の若きメンバーが“シマアソビ”の楽しさを、さまざまなアプローチで教えてくれます。仲間や家族と思いっきり遊び、美味しいご飯を食べ、満天の星を見上げながら眠る自然回帰型のレジャーを心の底から満喫。“何もない贅沢”をぜひ体感してみてください。

【小豆島】ヤマロク醤油(見学)

もろみの香りが豊かな”生きた醤油蔵”

テイスティングをして醤油のお土産選び

キャラメルのような味わいのアイスクリーム鶴醤かけかけ

杉桶仕込みで醤油作りを続ける老舗醤油蔵

今でも天然の杉桶仕込みで醤油作りを続ける、小豆島を代表する老舗醤油蔵。国の有形文化財にも登録されている蔵は、無料で見学可能です。スタッフの方に解説していただきながら、醤油造りに触れることができますよ。醤油蔵の前に立つと、もろみの香りがふわっと漂い、もろみの発酵を助ける酵母がびっしりついた杉桶や壁が、歴史を感じさせます。ヤマロク特製醤油をかけて味わう醤油プリンやアイスクリームも絶品です。

【小豆島】マルキン醤油記念館

丸金(マルキン)醤油の創業80周年を記念して建てられた記念館

大正初期に建てられた醤油工場を改装し、醤油の製造方法や歴史を紹介する記念館。明治時代に実際に使われていた道具をはじめとし、江戸期の醤油製法を記した巻物など、醤油作りに欠かせない資料も数々展示しています。名物は併設している物産館でいただけるしょうゆソフトクリーム。裏路地から眺める醤油工場と岩山のコラボレーションも絶景です。

【小豆島】小豆島佃煮の郷 一徳庵

小豆島佃煮発祥の地に建つ記念館

小豆島佃煮の父・武部吉次の先駆者としての功績をたたえ、佃煮工場として使われていた建物を改装した記念館。創業当時に作られた、小豆島佃煮の原点である芋の蔓(つる)の佃煮をはじめ、今日までの小豆島の醤油と佃煮の発展の軌跡について、映像やパネル展示を通じて学ぶことができます。併設しているショップでは、島醤油と醤もろみで作られるバリエーション豊かな佃煮から小豆島らしい物産品が並び、お土産選びも楽しみの一つです。

【小豆島】二十四の瞳映画村

岬の分教場(苗羽小学校旧田浦分校校舎)の外観

海を見渡すフォトジェニックな教室風景

昭和の時代にタイムスリップしたような教室

趣あるレトロなロケセットが並ぶ園内

懐かしい時が流れる不朽の名作のテーマパーク

小豆島を舞台とした映画『二十四の瞳』のロケセットを改築した日本映画・文学のテーマパーク。瀬戸内海を見渡せる海岸沿いに木造校舎や村が再現され、昭和初期のノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。映画館「松竹座」では、『二十四の瞳』を常時上映しており、何度も観たいマニアの方から作品を知らない方でも作品の世界観を味わえますよ。隣接するお食事処・瀬戸屋でいただける「オリーブレモンうどん」も絶品です。

【小豆島】道の駅 小豆島オリーブ公園

ギリシア風車とオリーブ、瀬戸内海をいくフェリーの共演

公園のランドマーク・ギリシア風車

箒に跨り主人公キキの気分になってジャンプ

日本のエーゲ海と呼ばれる異国情緒漂う公園

約2,000本のオリーブ畑に囲まれた道の駅公園。瀬戸内海を見下ろす小高い丘にある、異国情緒漂うギリシア風車がトレードマークで、映画『魔女の宅急便』が撮影されたロケ地として有名になりました。今では公園内のオリーブ記念館で無料で借りられるほうきにまたがり、まるで主人公・キキになった気分で写真撮影をするのが定番の楽しみ方。日本のエーゲ海と呼ばれる美しい海のパノラマも絶景です。

【小豆島】サン・オリーブ温泉

オリーブ畑の中にある癒しの天然温泉

「道の駅 小豆島オリーブ公園」内に建つ天然温泉施設。温泉は3階にあり、窓からはエーゲ海を思わせる絶景が広がります。リラックス効果を高めてくれるハーブ湯や、マッサージ効果をもたらすリラックス湯のほか、遠赤外線サウナ・スチームサウナなど浴槽や施設のバリエーションも豊富。地元の特産品や讃岐三畜を堪能できるレストランが併設しているのも魅力です。

【小豆島】道の駅 小豆島ふるさと村

観光レクリエーション施設も兼ねる道の駅

小豆島の南部、三都(みと)半島の付け根に位置する道の駅。滞在型・参加型の観光レクリエーション施設も兼ねており、手延そうめん館、オートキャンプ場、ファミリープール、テニスコート、運動場、体育館などが充実しています。ふるさと物産館では、すももやオリーブなど小豆島の特産品が揃っているのも魅力。甘酸っぱいすももソフトクリームが名物です。

■小豆島観光のモデルコース5選

①小豆島・高松を車なしで観光 香川のご当地グルメを巡る日帰り旅

香川のご当地グルメは「うどん」だけじゃない! 瀬戸内海に浮かぶ温暖な小豆島は、オリーブやフルーツの栽培のほか、そうめんや醤油、胡麻油なども有名なエリア。映えスポットもたくさん点在しています。ラストは骨付鳥で決まり!

②初夏の小豆島を冒険! 弾丸サイクリング一周旅

自転車旅にオススメなのがこちら。「日本のエーゲ海」と呼ばれる風光明媚な景色が味わえる小豆島は、マイ自転車を持ち込めば、1日で大冒険サイクリングを楽しめます。異国情緒ただよう「小豆島オリーブ園」や、干潮時に海の中から現れる砂の道「エンジェルロード」などを巡ってみましょう!

③高松から小豆島へ!寒霞渓や二十四の瞳映画村を巡る1泊2日の旅

高松からフェリーで小豆島へ行く1泊2日の旅。1日目は「小豆島大観音」を参拝し、ロープウェイから「寒霞渓」や瀬戸内海の絶景を眺め、小豆島で暮らすように過ごせる古民家宿に宿泊。「二十四の瞳映画村」で映画の世界に浸り、「小豆島オリーブ公園」で写真撮影や名物のオリーブを使ったグルメを楽しみます。

④高松から“小豆島”へ。フォトジェニックスポットを巡る女子旅

パワースポットに行きたい、幸せ祈願がしたい、SNS映えするスポットに行きたい! そんなお悩みにピッタリのプランです。高速船で30分、フェリーで60分と、高松から日帰りで行けるのも魅力の一つ。香川旅行でどこにいこうか迷っている方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

⑤神戸から小豆島へフェリーで日帰り旅行。寒霞渓で紅葉ハイキング

秋の行楽シーズン、小豆島で紅葉の絶景に出合う旅はいかがでしょう? 「日本三大渓谷美」のひとつ「寒霞渓」で、息を呑むほど美しい紅葉を、ロープウェイとハイキングで満喫。さらに「中山千枚田」や、野生の猿が戯れる自然動物園を訪れます。日帰りで小豆島をたっぷり満喫するプランです!

おわりに

いかがでしたでしょうか。日本のエーゲ海と呼ばれる小豆島には、インスタ映えする絶景から、ディープな歴史名所やパワースポット、ファミリーやカップルで楽しめるレジャースポットまで、魅力的な場所が数多くあります。またオリーブや醤油、佃煮などお土産のラインナップも豊富です。神戸や姫路、日生や高松、新岡山などあらゆる港からアクセスできる小豆島。ぜひ日帰りから宿泊まで、見所の多い島旅を満喫してくださいね。

旅色編集部 いたがき

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記事企画・監修:旅色編集部 いたがき

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