【九州・宮崎観光】日向市でおすすめのデートスポット14選
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「九州屈指のパワースポット」とも称される高千穂。その理由は、国の名勝および天然記念物に指定されている高千穂峡をはじめ、神話と自然が調和した神秘的な景観にあります。日本神話ゆかりの地としても知られており、天照大神や天孫降臨の伝説にまつわるスポットが数多く点在しているのも特徴です。今回は、そんな高千穂を初めて訪れる方にもおすすめの、定番スポット12選とモデルコースをご紹介します。神社巡りや絶景ポイント、癒やしの自然スポットなど、ジャンルも多彩。限られた時間でも効率よく巡れるよう、興味に合わせたコース選びができるのも魅力です。高千穂観光の計画には、ぜひモデルコースを活用して、あなただけの特別な旅をお楽しみください。
この記事の目次
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高千穂を訪れるなら、一番のおすすめは「高千穂峡」です。高さ80~100mもの断崖が約7kmにわたって続く深い峡谷で、阿蘇山から流れ出た火砕流が五ヶ瀬川によって浸食されてできた、まさに自然の芸術品です。なかでも「真名井の滝」は高千穂峡のシンボルであり、遊歩道からの眺めはもちろん、貸しボートで滝の間近まで近づくこともできます。エメラルドグリーンの水面と柱状節理の岩壁が織りなす景観は神秘的で、四季折々の美しさを楽しめます。
次に訪れたいのは「高千穂神社」です。1900年以上の歴史を持つ由緒ある神社で、農業、縁結び、厄除けなどのご利益があるとされています。境内には、根元でつながった2本の杉「夫婦杉」があり、縁結びのパワースポットとしても人気です。また、毎晩20時からは高千穂の伝統芸能「高千穂神楽」が奉納され、神話の世界観を間近で体感することができます。
さらに見逃せないのが「国見ヶ丘」です。標高513mの高台からは高千穂盆地を一望でき、特に秋から冬にかけては雲海が広がる幻想的な景色が楽しめます。晴れて冷え込んだ早朝には、まるで神話の世界に迷い込んだかのような絶景が広がります。このほかにも、天照大神が隠れたと伝わる「天岩戸神社」や、願いを込めて石を積む「天安河原」など、日本神話にまつわるスポットが数多く点在しています。
高千穂観光のベストシーズンは、春の新緑と秋の紅葉の時期です。4月から5月にかけては、新緑に包まれたエメラルドグリーンの峡谷や滝が爽やかな景観を演出します。夏は川沿いの散策やボート体験が人気ですが、特におすすめなのは秋です。10月から11月にかけて紅葉が見頃となり、峡谷や神社周辺の木々が鮮やかに色づきます。また、「国見ヶ丘」では早朝に幻想的な雲海が現れることも多く、神秘的な風景を堪能できます。
混雑を避けるには、ゴールデンウィークや秋の連休を避け、平日に訪れるのが理想的です。冬の雪景色も美しいものの、寒さが厳しくなるため防寒対策が欠かせません。まとめると、高千穂観光に最適なのは「4〜5月の新緑」と「10〜11月の紅葉」。特に11月は紅葉と雲海の両方を楽しめる絶好の時期です。
高千穂観光に必要な所要時間は、訪れるスポットや過ごし方によって異なりますが、主要な観光地を効率よく巡る場合は、半日から1日程度が目安です。たとえば、高千穂峡の散策とボート体験には約2~3時間、高千穂神社、天岩戸神社、天安河原の見学にはそれぞれ1時間ほどを見込むと、合計で5~6時間程度かかります。さらに、国見ヶ丘での絶景鑑賞や、夜の高千穂神楽の鑑賞も加えると、1日かけてゆっくり巡るのが理想的です。時間に余裕があれば、自然の中でのんびり過ごしたり、地元のグルメを味わったりと、より充実した旅が楽しめます。そのため、1泊2日で訪れるプランもおすすめです。
日本神話の舞台、高千穂を代表する観光スポット。国の名勝で天然記念物に指定されている景勝地です。 阿蘇山の火砕流が侵食されて生まれた峡谷は、柱状節理(ちゅうじょうせつり)が浮かび上がり、荒々しくも神秘的な光景を作り出しています。川沿いの遊歩道を歩けば、自分のペースで数々の見どころや峡谷の全景を上から眺めることが可能。夏は夜間のライトアップが行われるので、この時期に訪れるのも良いですね。ぜひ歩きやすい靴で絶景散策を楽しみましょう。
高千穂峡(真名井の滝)
高千穂峡をより間近に肌で感じたいなら、貸しボートはいかがでしょうか? 木漏れ日の下、切り立った崖の間を進むと、柱状節理が目の前に迫ります。高千穂峡最大の見どころである、落差17mの「真名井(まない)の滝」に限りなく近づくことができるのは、ボートならでは。川の上から見上げる滝は、写真映えも抜群です。当日の受付もできますが、一年を通して人気のアクティビティなのでインターネットからの事前予約が安心です。
高千穂峡貸しボート
旧TR高千穂鉄道の線路を活用したアトラクション。実際に電車が走っていた線路をオリジナルの「グランド・スーパーカート」で走り、沿線の雄大な景色が楽しめます。カートはオープントップ、床の中心部は強化ガラスがはめ込まれており、高千穂の風を感じながら線路を走り抜け、イルミネーションが輝くトンネルをくぐり、高さ105mの高千穂鉄橋からは直下の眺めを体感。およそ30分間の絶景旅を満喫してみませんか?
高千穂あまてらす鉄道
地元の方言で「頑張る、精を出して働く」を意味する「がまだせ」を冠した市場。高千穂の野菜や加工品、手芸品などが並ぶ直売所「鬼八の蔵」、全国和牛能力共進会で1位を獲得したこともある高千穂牛をステーキや鉄板焼などで味わえる「レストラン和」、高千穂牛を加工販売する「JA高千穂地区ミートセンター」が集まった、隠れたグルメスポットです。高千穂の美味しいものに出合いたいなら、ぜひ立ち寄ってみてください。
高千穂がまだせ市場
「高千穂郷八十八社」の総社として古くから信仰を集め、縁結びや夫婦円満などにご利益があるといわれる高千穂神社。見どころは数多くありますが、国の重要文化財に指定されている本殿と、全国でも3社にしかないという珍しい鉄造の狛犬は必見です。また、毎日20時~21時までは神楽殿で高千穂神楽が奉納されています。天照大御神(あまてらすおおみかみ)や天岩戸(あまのいわと)などを主題とした、神話の舞台ならではの演目に注目です。
高千穂神社
天照大御神(あまてらすおおみかみ)の孫、瓊々杵尊(ににぎのみこと)が降り立ったといわれる天孫降臨の地、槵觸(くしふる)の峰に佇む神社。古来、人々は槵觸峯(くしふるたけ)を御神体として崇め信仰していましたが、1694年に社殿が造営され、現在に至ります。本殿は高千穂町の文化財に指定。龍や鳳凰(ほうおう:中国の神話に由来する伝説の鳥)の細やかな彫刻があり、ほかに「『二十四考」』という書物の影響を見ることもできます。御朱印は「高千穂神社」で受けられるので、併せて参拝してみてはいかがでしょうか?
槵觸神社
高千穂峡を見下ろす、神都高千穂大橋のそばというロケーションが魅力の道の駅。日本神話に登場する、天手力男命(あめのたぢからおのみこと)と天鈿女命(あめのうずめのみこと)の神楽面をモチーフにした大きなモニュメントが出迎えてくれます。物産館では地元産の野菜や特産品、工芸品などが勢揃い。レストランでは、宮崎名物のチキン南蛮や宮崎牛を使ったコロッケ・牛丼など、さまざまな宮崎の味覚が味わえます。高千穂観光の拠点や休憩スポットとしてぜひ立ち寄ってみてください。
道の駅 高千穂
天照大御神の岩戸開きの神話を伝え、大日霎尊(おおひるめのみこと※天照大御神の別称)を御祭神として祀る、天岩戸神社。西本宮と東本宮がありますが、こちらの西本宮は、天照大神がお隠れになった洞窟・天岩戸を御神体としています。天岩戸は岩戸川を隔てた先にありますが、神域であるため直接足を踏み入れることはできません。拝殿裏の遥拝所(ようはいじょ)から、神職の案内のもと参拝することができますが、案内時間が決まっているため、時間に余裕を持って訪れましょう。
天岩戸神社 西本宮
天岩戸神社の西本宮から、岩戸川を500mほど進んだ先にある、天安河原(あまのやすかわら)。ぽっかりと穴の空いた洞窟は、天照大御神が天岩戸にお隠れになり天地暗黒となったために、困った八百万(やおよろず)の神が集まり相談したと伝わる場所で、鳥居と社殿が設けられています。あたりには、訪れた人々が願いを込めて積んだ積み石が置かれており、いかにも神秘的な雰囲気。高千穂が「神話のふるさと」であることを再認識できるスポットです。
天安河原
標高513mに位置する、高千穂屈指の景勝地。神武天皇の孫・建磐龍命(たけいわたつのみこと)がこの丘に登り四方を見渡したという伝説から「国見ヶ丘」という名前になったと伝えられています。晴れた日には遠く阿蘇連山を望め、秋から初冬にかけての早朝は、気象条件が揃うと雲海が見られることでも知られています。あたり一面を雲海が覆う幻想的な光景は、「神話のふるさと」といわれる高千穂を体現するよう。高千穂を訪れた際は、早起きしてぜひ足を運んでみてください。
国見ヶ丘
神楽酒造のアンテナショップであり、高千穂の特産品や伝統工芸品が並ぶ観光物産館「トンネルの駅」。名前の由来となった敷地内のトンネルは、旧国鉄時代に高千穂線の延長が計画されたものの未開通となった結果、神楽酒造が焼酎の原酒を熟成させる貯蔵庫として活用しているものです。貯蔵庫は自由に見学ができ、ふんわりと漂う焼酎の香りが楽しめ、店内では試飲も可能。ほかにも、九州各地を走ったSLや旧高千穂鉄道のサロンカー、天孫降臨の滝など見どころも多く、高千穂ドライブの合間にぜひ立ち寄りたいスポットです。
トンネルの駅
高千穂峡にある「玉垂(たまだれ)の滝」の湧き水を引いた水族館。館内はこぢんまりとしていますが、ヤマメやドンコなどの五ヶ瀬川水系の淡水魚をはじめ、ブラジルやアフリカに棲む淡水魚など、およそ100種類の生き物を飼育しています。また水族館には釣り堀が併設されており、釣ったニジマスは塩で防腐処理をして持ち帰ることも可能。高千穂峡観光の合間に、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
女優の長谷川京子さんが旅したプランを女子旅で巡ってみませんか? 神話の舞台「天岩戸神社」や、願い事をしながら石を積むと願いが叶うといわれる「天安河原」、大迫力の峡谷「高千穂峡」などパワースポットが勢ぞろい! 宿泊は風雅な空間と贅を凝らした食が味わえる「旅館 神仙」へ…。
古事記や日本書紀に記されている、天照大神(あまてらすおおみのかみ)の伝説が残る高千穂。神話の舞台となった天岩戸神社や、高千穂峡でマイナスイオンを浴びて、非日常体験してみませんか?
見どころ豊富な高千穂は、誰しもがとっておきの非日常に出合えるパワースポット。高千穂峡で自然に癒やされ、日本神話ゆかりのスポットでご利益を祈願。そして、この地が育んだ食でお腹も心も満たされたら、すっかりパワーチャージできそうですよね。ちなみに、高千穂へは最寄りの空港や鉄道駅から車でのアクセスが一般的ですが、車なしだと、福岡や熊本からバスが便利です。町内には路線バスも走っているので、日数や予算に応じて楽しんでくださいね。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 なかしま
ライター:Okumura Shiho
高千穂峡(真名井の滝)
・九州自動車道「熊本IC」から95分 ・JR延岡駅から「高千穂行き」バスで90分、「高千穂バスセンター」下車徒歩25分
高千穂峡貸しボート
JR日豊本線延岡駅から宮崎交通高千穂バスセンター行きバスで1時間20分、終点下車、タクシーで5分
高千穂あまてらす鉄道
JR日豊本線延岡駅から宮崎交通高千穂バスセンター行きバスで1時間18分、高千穂駅下車すぐ(高千穂バスセンターから徒歩8分)
高千穂がまだせ市場
JR日豊本線延岡駅から宮崎交通高千穂バスセンター行きバスで1時間20分、終点下車、徒歩10分
高千穂神社
九州自動車道「御船IC」から90分
槵觸神社
[バス] 高千穂バスセンターより徒歩約10分
道の駅 高千穂
[車] 山都中島西ICより約1時間5分
天岩戸神社 西本宮
[車]山都中島西ICより約1時間、蔵田ICより約40分
天安河原
・九州自動車道「松橋IC」から120分 ・JR延岡駅から「高千穂行き」バスで70分、終点下車、「天岩戸神社行き」に乗り換え15分、終点下車徒歩10分
国見ヶ丘
[車] 高千穂バスセンターバス停より約15分
トンネルの駅
[車] 高千穂バスセンターより約10分