【北海道】アドベンチャートラベルとは?おすすめの観光スポットもあわせてご紹介
2024/09/05
2024/04/22
北海道の北西部の積丹半島にある余市は、北に日本海を臨み、三方は豊かな自然あふれる山々に囲まれています。この余市にあるニッカウヰスキー余市蒸留所は、日本のウイスキーの父と呼ばれる竹鶴政孝がウイスキーづくりの理想の地を求めてスコットランドに似た気候風土を持つ余市に建設した蒸留所で、敷地内にある10棟が国の重要文化財に指定されています。ここでは、そのニッカウヰスキー余市蒸留所の魅力を余すことなく紹介するとともに、周辺のおすすめ観光スポットやグルメスポットもご紹介していきます。
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札幌から車で約1時間、小樽から約30分の場所にあるニッカウヰスキー余市蒸留所ですが、創設から90年以上経った今現在も稼働しており、かつ工場見学ができて、中でウイスキーの試飲やショップで関連品が購入できるなど、ウイスキー好きの人には絶好の施設となっています。またウイスキーファンでなくとも、各施設が本場スコットランドの雰囲気を再現したものになっており、施設内を散策するだけでも楽しめるようになっています。ここでは、その余市蒸留所の魅力を余すことなくご紹介していきます。
こちらの情報は2024年4月時点のものです。実際に行く前に施設の公式HPなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
ニッカウヰスキーは、元々“大日本果汁株式会社”というフルーツジュースの製造会社としてスタートしており、その“大日本の日”と“果汁の果”を取ってニッカという名称になっています。ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝は、勤めていた寿屋(現サントリー)を1934年3月退社し、同年7月にウイスキー製造に最も適した気候・風土の余市を選びましたが、ウイスキーは製造から出荷まで数年かかり、その間、日果林檎ジュースの製造で売却益を出し、1940年にようやく最初のウイスキー発売にこぎつけています。
余市蒸留所は、蒸留所では現在世界で唯一とされる“石炭直火蒸留”を行い品質第一主義をモットーに、国内では初の“ザ・スコッチ・モルト・ウイスキー・ソサエティ”(SMWS)認定のモルトウイスキー認定所です。全体が北海道遺産に選定されており、蒸留所内建造物9棟が国の登録有形文化財に登録されるほか、余市町のウイスキー醸造関連遺産として経済産業省の近代化産業遺産に認定されています。その後、2022年2月9日に、10棟が国の重要文化財に指定されています。
余市蒸留所は、ウイスキー造りの工程やニッカウヰスキーの歴史を知ることができ、ウイスキー好きの人はもちろん、ウイスキーについてあまり詳しくない人でも充分に楽しめる施設です。また、ここ余市蒸留所でしか飲めないウイスキーもあることも有名な理由の一つです。
ほかにもニッカウヰスキーが、工場の地元旧制余市中学校へスキーのジャンプ台を寄贈。そのジャンプ台で練習した後の“日の丸飛行隊”が札幌冬季オリンピックで活躍し、ニッカウヰスキーの名を日本中に広めたことでも有名です。
工場見学には、ニッカウヰスキー余市蒸留所公式サイトからのインターネット予約が必要で、1名から9名までの少人数での予約制です。製造工程に沿って専属のガイドが案内するため自由見学は出来ません。
所要時間は、蒸留所見学50分と無料試飲20分の約70分で無料で参加できます。
美しいアーチが印象的な石造りの正門を入り、ビジターセンターで蒸留所紹介ムービーや製造工程を事前に理解した上で、順に麦芽をつくる乾燥塔、麦芽を粉砕し麦汁をつくる粉砕・糖化棟、もろみができる醗酵棟、下向きのラインアームを持つストレートヘッド型のポットスチルと呼ばれる単式蒸留器で2回蒸留する蒸留棟と進み、最後に蒸留後のウイスキー原酒の樽詰めを行う混和棟を見学。ほかにも創業者竹鶴正孝とリタ夫人が暮らした旧竹鶴邸やリタハウスなど見どころ満載です。
ニッカウヰスキー余市蒸留所の口コミでは、ウイスキーの歴史が勉強でき、試飲まで出来る点やポットスチルで蒸留している場面、ここにしかない余市シングルカスク10年ものが味わえる点などが数多く記載されています。また試飲コーナーでは、竹鶴、スーパーニッカ、アップルワインなどが提供されますが、創業当初の繋ぎで作られてたリンゴジュースもあるので、車で来場された方も楽しめます。
余市蒸留所
余市から車で約30分の距離にある小樽には、日本のベネチアと呼ばれる小樽運河があります。大正末期に完成し、北海道の玄関口として多くの物資が運ばれ、運河沿いには物資を保管しておく小樽独特の木骨石造りの倉庫が並んでおり、現在はレストランや土産物店などに利用されています。雪景色の夜景は必見の価値があり、連日多くの観光客でにぎわっています。
小樽運河
JR函館本線小樽駅から歩いて約3分の至近距離にある三角市場は、石狩湾の海で獲れた魚介類をはじめ、地元北海道産の野菜や生鮮食料品が並び、観光客だけでなく市民の台所としても親しまれている名物市場です。店頭で並んでいる食材を購入して持って帰るだけでなく、地方への発送も可能なのでお土産として利用することも可能です。年中無休(元旦の1月1日だけ休み)で、朝8:00からやっているので気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょう。
三角市場
北海道余市町は、明治時代にアメリカから輸入したリンゴの苗木が実を結んだ、日本のリンゴ発祥の地です。JR函館本線小樽駅から車で5分の場所にある“ニトリ観光果樹園”には、リンゴをはじめ、同様に発祥とされるさくらんぼやイチゴなど、年間を通してさまざまな果物が栽培されています。来場者はフルーツ狩りが楽しめ、大人2,300円、小学生2,000円の食べ放題・もぎ取りコースにすると、園内での食べ放題と自分でもぎ取ったフルーツの持ち帰りができ、フルーツ三昧のひと時を過ごせます。
ニトリ観光果樹園
余市の中心街にある和食処“旬料華勢”は、JR函館本線余市駅、ニッカウヰスキー余市蒸留所それぞれから徒歩約10分の距離にあり、余市蒸留所の工場見学の後に気軽に立ち寄ることができます。余市産を中心に季節に応じた旬の食材を使い、天ぷらや刺身、煮物などの定食や懐石料理が好評。また北海道ならではの海鮮丼やウニ丼など、新鮮魚介類を使ったメニューも人気です。
旬料華勢
余市町から北西へ車で約30分の場所にある積丹町は、大正時代までニシン漁で栄えたことで有名です。その積丹町の名物といえば、ウニ。積丹町にある旬の地元の食材が存分に味わえる創業40年余りの和食“純の店”では、5月にヤリイカやコウナゴ、ホッケ、甘エビ、6~8月の夏にはご飯を覆い隠すほどの名物ウニが乗ったうに丼、秋にはアワビ、冬はブリやマグロ、といった四季折々の旬の味覚が堪能できます。
純の店
JR函館本線小樽駅から歩いて約4分の場所にある“GRILL&WINE T's”は、炭火で調理したグリル料理を中心に、旬の食材を活かした冷温の創作料理と厳選したお酒を提供する洋風居酒屋です。世界7カ国12都市の有名ホテルでシェフとして腕を振るった経験を元に、北海道の食材を使ったメニューを2年かけて構想。“道産ポークスペアリブの炙り”や“北あかりのグリエールチーズグラタン”など、観光定番に変化がほしい人にも期待に沿える北海道産メニューが揃っています。
GRILL&WINE T's
北海道観光で札幌や小樽へお出かけの際は、ちょっとだけ足を伸ばして余市町にあるニッカウヰスキーの余市蒸留所の観光がおすすめ。インターネットで簡単に工場見学の予約ができ、ウイスキーづくりの歴史や工程を学ぶことができます。また無料でウイスキーの試飲もできるのでお得感も増して楽しめます。ほかにもここ余市蒸留所でしか味わえないウイスキーなどもあるので、いろいろなウイスキーを堪能してみてはいかがでしょう。
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修: ほりの
ライター:zukzuk22