更新日:2024/01/30
【四国】美術館やアートスポットを訪れる旅行プラン15選
愛媛県、徳島県、香川県、高知県の4県からなる四国は、穏やかな瀬戸内海に面したエリア。温暖な気候で一年を通して過ごしやすく、観光にぴったりの場所です。豊かな自然に恵まれた四国は、実はアートスポットが豊富な芸術の島でもあります。「直島」や「大塚国際美術館」といった人気スポットが数多くあり、自然とアートの調和を楽しめるのも魅力のひとつ。この記事では、そんな四国のアートスポットを巡る旅行プランをご紹介します。
この記事の目次
- NHK紅白歌合戦のステージにも使われた「大塚国際美術館」
- ①【徳島県・鳴門海峡の渦潮】美術館と一緒に楽しみたい。迫力の“鳴門の渦潮”も鑑賞
- ②【徳島県・アオアヲ ナルト リゾート】窓からの景色も立派なアート。リゾートで過ごす芸術の旅
- ③【徳島県・阿波おどり会館】伝統芸能“阿波おどり”を知るアートの旅
- ④【徳島県】巨大なたまねぎオブジェにびっくり! たまねぎ推しのユニークなアートスポット
- 水玉模様のかわいいカボチャが迎えてくれる「直島」
- ⑤【香川県・宇野のチヌ】瀬戸内海の島々で現代アート巡りを満喫
- ⑥【香川県・I♥湯】アーティスティックな銭湯湯船でバスタイムを。直島を楽しみ尽くす!
- ⑦【香川県・道の駅 小豆島オリーブ公園】魔女になったつもりでパチリ。フォトジェニックなアートスポットへ
- ⑧【香川県・高松市美術館】近代的な美術館で芸術に触れる1日を
- ⑨【愛媛県・タオル美術館】タオルの産地ならではの珍しい美術館
- ⑩【愛媛県・道後ぎやまんガラス美術館】美しいガラスの芸術にうっとり。夜のライトアップも見逃せない
- ⑪【愛媛県・道後温泉本館】美術鑑賞の後は温泉でゆっくり。身も心も充実する旅行プラン
- ⑫【愛媛県・三津の壁画】まるで宝探し。街中に隠されたノスタルジックなアートスポット
- ⑬【愛媛県・あかがねミュージアム】大迫力の太鼓台も見学可能。あかがね色の美術館
- ⑭【愛媛県・ところミュージアム大三島】海外アーティストの作品多数。絶景を見下ろす現代アート美術館
- ⑮【高知県・砂浜美術館】目に見える景色がすべてアート。青空の下に広がる天然の美術館
- 2024年は四国でアートを巡る旅に出かけてみない?
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NHK紅白歌合戦のステージにも使われた「大塚国際美術館」
徳島県鳴門市にある「大塚国際美術館」は、世界26カ国の西洋名画を陶板画で再現した美術館。ゴッホの「ひまわり」や「モナ・リザ」といった有名作品が原寸大で展示され、まるで本物を見ているようです。展示作品の中には、過去のNHK紅白歌合戦で歌手の米津玄師が歌を披露した「システィーナ・ホール」も。ミケランジェロの「天地創造」や「最後の審判」が描かれたバチカンの「システィーナ礼拝堂」が再現され、息をのむような美しさを目の当たりにできます。まずは、そんな大塚国際美術館を訪れる旅行プランを4つご紹介しましょう。
①【徳島県・鳴門海峡の渦潮】美術館と一緒に楽しみたい。迫力の“鳴門の渦潮”も鑑賞
この旅行プランは大塚国際美術館のほか、有名な鳴門海峡の渦潮見物などを楽しむプラン。鳴門海峡の渦潮は瀬戸内海と紀伊水道の干満差によって起こる自然現象で、イタリアのメッシーナ海峡とカナダのセイモア海峡と並んで、世界三大潮流のひとつに数えられています。うずしお観潮船「わんだーなると」に乗船すれば、潮がグルグルと渦巻く迫力ある光景を目の前で見ることができますよ。さらに絶景を楽しむなら、展望デッキがある2階の一等船室がおすすめ。美術館を訪れる前後に立ち寄ってみてはいかが?
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②【徳島県・アオアヲ ナルト リゾート】窓からの景色も立派なアート。リゾートで過ごす芸術の旅
せっかく大塚国際美術館がある徳島県を訪れるのなら、宿泊はリゾートホテルにしませんか? 目前に海が広がる「アオアヲ ナルト リゾート」は、16タイプ208室の客室と5つのレストラン、温泉を完備したラグジュアリーなホテルです。客室は全室オーシャンビューで、窓の外に広がるのは圧倒的な青の絶景。ここでしか見ることができない光景は、いわばひとつのアートです。窓枠を額縁に見立てて、のんびりとくつろぎながら眺めましょう。また、館内には2カ所の大浴場があり、そこからの眺めもおすすめですよ。
ホテル1階にある「テラスカフェ オーゲ」も、美しい海を鑑賞するのにぴったりの場所。天井から床まで全面ガラス張りの窓から太陽の光がさんさんと差し込み、リゾート感たっぷり。オリジナルメニューの「鳴門鯛カツバーガー」や「鳴門金時タルト」を味わいながら、優雅なひとときを。
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③【徳島県・阿波おどり会館】伝統芸能“阿波おどり”を知るアートの旅
このプランで訪れる「阿波おどり会館」は、大塚国際美術館と合わせて訪れたいスポット。徳島県の伝統芸能「阿波おどり」の歴史や文化を学べるだけでなく、実際の阿波おどりを観覧することもできます。阿波おどりの公演は昼と夜に行われ、昼は会館専属連の「阿波の風」、夜は有名な連による踊りが楽しめます。公演中は、一緒に阿波おどりができる体験コーナーも用意されていますよ。旅先でその土地の文化・芸術に触れることは、素晴らしい経験になりそうですね。
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④【徳島県】巨大なたまねぎオブジェにびっくり! たまねぎ推しのユニークなアートスポット
「うずの丘 大鳴門橋記念館」は、ちょうど大塚国際美術館の対岸となる淡路島にあり、島の名産品の玉ねぎをテーマに、淡路島の魅力を発信しているユニークな場所です。鳴門海峡を見渡す屋外に展示された巨大なたまねぎのオブジェ「おっ玉葱」は、記念写真にぴったりの人気フォトスポット。貸し出してくれる“たまねぎカツラ”をかぶって、思い出の一枚を撮影してみては? 館内は、淡路島の名所や食材をモチーフにしたネオンアート「タマデン」や、たまねぎ柄にラッピングされたストリートピアノ「しち玉ピアノ」など、たまねぎ尽くし。見どころが満載です。
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水玉模様のかわいいカボチャが迎えてくれる「直島」
続いて紹介するのは、瀬戸内海に浮かぶ「直島」です。この島は、さまざまなアート作品が島内に点在し、アートの島として知られています。特に有名なのは、草間彌生の「南瓜(かぼちゃ)」。一度は台風の影響で海に流され破損し、撤去されましたが、再度つくり直されて以前と同じ場所に展示されています。宮浦港に展示されている「赤かぼちゃ」も合わせて鑑賞してみましょう。島内には屋外展示のほかに美術館もいくつかあり、芸術を愛する人にとって楽園のような場所。今からご紹介するのは、そんな魅力的な直島を訪れる3つのプランです。
⑤【香川県・宇野のチヌ】瀬戸内海の島々で現代アート巡りを満喫
数々のアート作品が点在し、島全体が美術館のような直島。3年に1度は直島を含む瀬戸内海の12の島と2つの港で「瀬戸内国際芸術祭」が開催されます。アートにどっぷり浸かるには、まさにぴったりの機会です。直島行きのフェリーが出航している「宇野港」近くには、「宇野のチヌ」が展示されています。こちらは、第1回瀬戸内国際芸術祭で生まれた作品。瀬戸内海の浜辺に漂着した廃棄物で作られ、カラフルなウロコが印象的です。このプランでは、このような瀬戸内の芸術作品を数多く巡りながら、贅沢な時間を過ごします。
直島のある香川県は“うどん県”としても知られる、讃岐うどんの聖地。せっかくなら、鑑賞の合間に本場の味を楽しみましょう。「うどん市場 兵庫町店」は、昭和58(1983)年から続く人気の老舗うどん店。コシのある麺と、こだわり続けているカツオ風味のダシ、そのハーモニーが長年愛されている秘密です。名産のオリーブにちなんだオリーブ牛やオリーブ玉子を乗せた変わり種もあり、ここでしか味わえないメニューもたくさん。徳島県産のすだちをトッピングした、さわやかなうどんもおすすめです。
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⑥【香川県・I♥湯】アーティスティックな銭湯湯船でバスタイムを。直島を楽しみ尽くす!
続いてご紹介するのは、直島に1泊して思う存分に直島アートを堪能する旅行プランです。宿泊先の「ベネッセハウス」は“美術館に宿泊する”という夢を叶えてくれる宿。館内はもちろん客室内にも作品が飾られ、芸術をゆったり味わいながらくつろぐことができます。島の西側に立つ直島銭湯「I♥湯」は、アーティストの大竹伸朗(おおたけしんろう)の世界観が詰め込まれた、入浴できる美術施設。夜になるとネオンが輝き、ひときわ目を引きます。浴場に足を踏み入れると、男湯と女湯を隔てる壁の上にはリアルなゾウが立っています。その迫力ある光景にまず驚かされることでしょう。色鮮やかな天窓や壁、浴槽の床のモザイク画にも注目してください。
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⑦【香川県・道の駅 小豆島オリーブ公園】魔女になったつもりでパチリ。フォトジェニックなアートスポットへ
SNS映えする写真をたくさん撮りたいなら、直島のほか、香川県のフォトジェニックスポットを巡るこのプランがおすすめ。実写映画「魔女の宅急便」のロケ地になった「道の駅 小豆島オリーブ公園」も、そのうちのひとつです。「グーチョキパン屋」のロケセットをそのまま残した「雑貨コリコ」や、瀬戸内海を一望する広場に佇む真っ白なギリシャ風車など、敷地内には絵になる人気スポットが満載。キキになったつもりでホウキにまたがり、記念撮影をしませんか?
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⑧【香川県・高松市美術館】近代的な美術館で芸術に触れる1日を
ここからは、大塚国際美術館や直島以外のアートスポットを訪れるプランをご紹介。香川県を旅するこのプランで訪れるのは、メタリックなエントランスホールが特徴の「高松市美術館」です。収蔵・展示されている約1,600点は、香川県出身の芸術家の作品が中心。「戦後日本の現代美術」「20世紀以降の世界の美術(版画)」「香川県の美術(漆芸・金工)」の3テーマを柱に、数多くの作品を鑑賞できます。鑑賞後は館内の「食堂&喫茶 たかまつ」で腹ごしらえするのもおすすめ。和食中心のメニューでお腹いっぱいになりましょう。
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⑨【愛媛県・タオル美術館】タオルの産地ならではの珍しい美術館
このプランで訪れるのは「タオル美術館」。ムーミンのイラストが刺繍された長さ約40mのバスタオルや、タオルを織る糸巻きで作られた家など、タオルアートが展示されています。ほかにも製造工程を見学したり、品揃え豊富なコレクションショップで買い物したりと、楽しみ方はいろいろ。世界でも珍しいタオルアートの世界に触れてみてくださいね。また、このプランでは大塚国際美術館にも立ち寄ります。身近な存在であるタオルの芸術を楽しんだ後は、歴史的な名画の複製陶板画に心奪われてみませんか?
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⑩【愛媛県・道後ぎやまんガラス美術館】美しいガラスの芸術にうっとり。夜のライトアップも見逃せない
この旅行プランでもタオル美術館を訪れますが、加えて「道後ぎやまんガラス美術館」も満喫します。この美術館は、道後温泉から徒歩約3分の場所に位置し、江戸~大正時代までの貴重な“ぎやまん”や“びいどろ”、和ガラス作品など約300点を展示しています。展示品の中には「道後温泉本館」の「振鷺閣(しんろかく)」にはめられた赤い板ガラスも。ガラス製の白鷺やワインボトルの滝など、オブジェが飾られた庭園は、夜になるとライトアップされ、より芸術的な空間に。作品だけでなく、モダンな雰囲気が漂う美術館全体も堪能してください。
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⑪【愛媛県・道後温泉本館】美術鑑賞の後は温泉でゆっくり。身も心も充実する旅行プラン
道後温泉で食べ歩きを楽しむこのプランでも、道後ぎやまんガラス美術館を訪れます。美術館は道後温泉本館から徒歩約5分。美術館で振鷺閣(しんろかく)の赤い板ガラスを鑑賞したあとに、改めて本館の建屋を眺めてみてください。そうすることで、より味わい深い景色に感じられるかもしれませんよ。重要文化財ならではの歴史ある佇まいに魅了されたら、その後はゆっくりと温泉を満喫しましょう。日本最古ともいわれる自慢のお湯で、旅の疲れを癒やしてくださいね。
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⑫【愛媛県・三津の壁画】まるで宝探し。街中に隠されたノスタルジックなアートスポット
美術館も良いですが、穴場のアートスポットを訪れてみるのはいかがでしょう? 愛媛県松山市の三津浜地区には、三津浜の風景を描いた「三津の壁画」と呼ばれる壁画アートが点在。訪れる人の目を楽しませてくれます。空に打ちあがる花火や室町時代から続く伝統的な「三津の渡し」の風景など、どの作品も味わい深く、きっと心が和むはず。どこにどんな作品があるのか、壁画を探しながら散策するのも楽しそう。宝探しのようなワクワク感に満ちた時間を過ごしてみてください。
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⑬【愛媛県・あかがねミュージアム】大迫力の太鼓台も見学可能。あかがね色の美術館
新居浜駅からすぐの場所に位置する「あかがねミュージアム」。あかがね色(銅色)に輝く銅板が張られた外観が印象的な美術館です。「創る・学ぶ・育む」をコンセプトに、芸術作品の展示のほか、創作スペースでのワークショップや多目的ホールでの劇・コンサートなども楽しめます。1階の「太鼓台ミュージアム」には、新居浜の伝統的な祭「太鼓台祭り」で使用される実物の太鼓台を展示。その迫力にきっと驚くことでしょう。太鼓台は2~3カ月ごとに入れ替わるので、その都度、違うデザインを楽しめます。
あかがねミュージアムに象徴されるように、このエリアはかつて銅の産地として栄えていました。別子銅山の鉱山町としてにぎわっていた「東平(とうなる)」には、かつて使われていたレンガ造りの建物や石垣などの産業遺跡群が残されています。山深い高所にあることから“東洋のマチュピチュ”と呼ばれ、今では多くの観光客が訪れる人気スポット。“銅つながり”で、あかがねミュージアムを訪れた後はこちらへ足を伸ばしてみてはいかが? 当時の歴史や町の姿に思いを馳せて、ロマンを感じてみてください。
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⑭【愛媛県・ところミュージアム大三島】海外アーティストの作品多数。絶景を見下ろす現代アート美術館
しまなみ海道ドライブを楽しむこのプランでは、旧約聖書に登場するノアの箱舟をイメージした「ところミュージアム大三島」を訪れます。バチカンにある「サン・ピエトロ寺院大聖堂」の門扉を14年かけて完成させたジャコモ・マンズーや、アメリカで活躍するノエ・カッツといったアーティストたちの作品が約30点収蔵され、現代アートの世界に浸ることができます。館内には瀬戸内海の絶景を一望するオープンテラスも。ここから見える見事な多島美もまた、ひとつのアートとして楽しみましょう。
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⑮【高知県・砂浜美術館】目に見える景色がすべてアート。青空の下に広がる天然の美術館
高知県を旅するこのプランでは、一風変わったユニークなアートスポットへ。なんと、目の前に大海原が広がる砂浜そのものが美術館なのです。「私たちの町には美術館がありません。美しい砂浜が美術館です」がコンセプトの「砂浜美術館」。浜辺に咲くハマヒルガオやらっきょうの花、海で泳ぐマイルカやニタリクジラなども展示作品です。ここでは、自然の風景そのままがアートとして扱われています。砂浜をのんびりと歩きながら、自然の美しさを再認識してみませんか? 定期的にTシャツアート展などの企画展が行われるので、その時を狙って訪れるのもおすすめです。
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2024年は四国でアートを巡る旅に出かけてみない?
ここまで四国の美術館やアートスポットを訪れる15の旅行プランをご紹介してきましたが、いかがでしたか? どのプランも見事な芸術の数々に出合えることはもちろん、四国ならではの魅力に触れられるものばかり。感性が刺激され、きっとワクワクする旅になるはずです。2024年最初の旅行は、ぜひ四国に出かけてみてくださいね。
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参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 いたがき
ライター:himeno-a