体験レポート

【愛知】千鳥ヶ浜に臨む大人の海辺宿「澄江 知多」で、夫婦の時間を取り戻す旅
マユ (綴りびと)マユ (綴りびと)

愛知県:南知多内海温泉

カップル・夫婦 / 40代 / 訪れた時期:6月

2026/07/14

【愛知】千鳥ヶ浜に臨む大人の海辺宿「澄江 知多」で、夫婦の時間を取り戻す旅

夏は海水浴、秋は伝統行事「神楽船まつり」と、季節ごとに異なる表情を見せる南知多・内海エリア。目の前に千鳥ヶ浜が広がる温泉宿「澄江 知多」へ、「スマホを置いて目の前の人との時間を大切にしたい」と訪れた夫婦旅をご紹介します。知多半島の新たな魅力に触れ、夫婦の時間にゆっくり向き合う滞在となりました。

大人が寛ぐオールインクルーシブの宿

料理長お手製のウェルカムスイーツ。上段:カステラと季節のフルーツ、下段:メロンとあんこの羽二重餅

大きな窓が映えるロビー

色浴衣と甚平が選べます

「澄江 知多」は愛知県南西部・知多半島にあります。名古屋駅から車で1時間程のドライブを楽しみ到着すると、スタッフの方たちが出迎えてくれました。全19室で、宿泊は18歳以上からと大人が静かに過ごすのにぴったりな場所です。館内は和モダンな内装で、庭園の池にはオープン時に飼い始めた鯉と、ご近所からいただいたという大きな鯉が仲良く泳いでいました。
ラウンジではアルコールやソフトドリンク、おつまみを自由にいただけます(16:30~24:00)。夜にワインで一日の余韻に浸り、翌朝はコーヒーで寛ぐ時間は格別。「お二人で分けてくださいね」と提供されたウェルカムスイーツとドリンクで、夫婦の会話も自然と生まれました。

艶やかな襖絵

石畳や茶屋街の路地を思わせる内装にも注目

各階ごとに弁柄(べんがら)や萌葱(もえぎ)など異なる色の壁が配されています

「あると嬉しい」が詰まった客室

千鳥ヶ浜を臨むオーシャンビューの和室

ベランダから眺める朝の浜辺。愛犬と散歩する人の姿も

置き場所に困るアクセサリー類も、トレーがあるのはありがたい

姿見付きの着替えスペース

客室は全室オーシャンビューの和室です。窓の外には「日本の渚100選」にも選出された千鳥ヶ浜が広がり、潮の香りと波の音を間近に感じられます。朝は特に気持ちがよく、海風を感じながら静かに対岸の山並みや行き交う船、浜辺を散歩する地元の人の姿を眺めるうちに、心地よい一日が始まりました。

客室の細部まで細やかな配慮があり、姿見のある着替えスペースやジュエリーケース、アメニティはDHCやPOLAが備えられています。特に洗面台にはストレートアイロンまであり、ちょうど荷物を減らすために持参を諦めていたので、嬉しいサービスでした。

リピーターも魅了する、知多の恵みを味わう会席料理

料理長特製の柚子胡椒でいただくあおさ蒸し(茶碗蒸し)

知多牛ステーキ

とろけるビーフシチューは必食!

伊勢湾の恵みの一皿。軽く炙った金目鯛は弾力のある食感

オールインクルーシブなので安心して好きなものを飲める

夕食は和の会席料理で、伊勢湾の鮮魚や知多牛など地元の食材を活かした料理が並びます。 ビールや地酒もオールインクルーシブのメニューに含まれているので、金額を気にせず好きなものを頼めるのも嬉しいポイントです。期間限定でサントリーのウィスキー「知多」も含まれていました。
「夏のはじまり」と名付けられたお刺身には、葉の上にカエルの形に飾り切りしたキュウリが添えられていて、遊び心のある演出が会話を弾ませてくれます。

特に印象深いのが、茶碗蒸しに添えられた柚子胡椒です。料理長お手製で、「とても辛いので一さじずつ試してくださいね」と声をかけられるほど刺激的ながら、爽やかさもあり、料理の味をきりりと引き締めてくれます。メインの知多牛ステーキにも合い、そのくせになるおいしさに惹かれ、お土産にも購入しました。「汁物にも合いますよ」と教えてくれた料理長は、リピーターが多いからこそ、日々新しい献立を研究されているそうです。

もう一つ味わってほしいのがビーフシチューです。舌の上でほろりとほどける牛肉に、香味野菜が溶け込んだ深いコクのあるソースが格別です。一時期は提供をやめていたそうですが、「お客様から“また食べたい”と言われて復活させたんです」と聞き、この一皿に出会えてよかったと思えました。

知多牛の陶板焼きも程よい脂で柔らかく、バターをまとったさつまいもが、驚くほど甘くてまるでスイーツのよう。パプリカも水分と甘みがぎゅっと詰まっていて、地元野菜の素材の良さを感じました。 愛知県出身の夫も、「知多半島にこんなにおいしい食材がそろっているとは知らなかった」と感動していました。

朝から笑顔になる仕掛けの朝食

色とりどりで玉手箱を開けた気分になる朝食

かつお節を削る体験は初めてで面白い

羽釜で炊いたごはんと料理長の手作り豆腐

朝食は和食と洋食から選ぶことができますが、私たちは和食を選びました。テーブルの上の木箱の引き出しを出すと色とりどりの器に煮物やサラダ、フルーツが盛られています。朝食の味噌汁に料理長に勧められカボスを少し垂らすと爽やかな香りがふわりと立ち、目覚めの一杯にぴったりのスッキリとした味わいになりました。
自分で削るかつお節も豆腐や納豆、味噌汁にふりかけのようにかけていただきます。ここでは卵かけご飯はぜひ試していただきたい逸品です。朝から思わず笑顔になる秘密があり、揚げ玉や青のりを合わせると、ごちそうご飯になります。

スタッフや料理長の粋な演出やおもてなしが、柚子胡椒のように一さじのスパイスとなり、旅の思い出が鮮明に彩られる食事体験でした。

温泉と何もしない時間を楽しむ

圧巻の大きさを誇る檜風呂

貸し切りの展望露天風呂

露天風呂には海を眺める整いスペースも完備

アイスの種類が豊富

館内の温泉は伊勢湾の海のミネラルを豊富に含む強塩化物泉の内海温泉です。肌当たりがやわらかく、檜の香りに包まれます。「月の湯」の檜風呂は、樹齢千年を超える木曽檜を使って作られたもので、これほど大きな楕円形の檜風呂を見たのは初めてでした。浴室のシャワーはReFa、Mirablezero、MYTREXと3種のシャワーヘッドが備え付けられていて、気になる美容アイテムを試せたのも嬉しいです。湯上りの休憩には「寛ぎ処風庵」でアイスやドリンクを自由に楽しめ、対岸の夜景を見ながらゆったりと寛げます。

屋上の展望風呂は、朝の利用がおすすめです。波の音と潮風を感じ、ときおり空を横切る飛行機を見送るひとときは、心が満たされる時間でした。

夜はキャンドルが灯り昼とは違うムード

ラウンジにもまた立ち寄り、足湯に浸かりながらお酒を楽しみました。足元から体がじんわりと温まり、冷たいドリンクを飲みながらいつまでもいられる心地よさでした。気持ちよさそうにうとうとする夫の隣で言葉を交わさない時間も心地よく、思い思いに過ごせること自体が夫婦旅の贅沢なのかもしれません。

ご縁を結ぶ荒熊神社へ寄り道

伊勢湾を望む荒熊神社の鳥居

小高い山に鳥居が続く

白地に青の染付けが施された陶器が美しい休憩所

鈴を鳴らして「縁を結ぶ椿」に願いごとを

帰りには、澄江 知多のスタッフさんに教えていただいた荒熊神社へ立ち寄りました。宿から車で約10分の場所にある縁結びのご利益がある神社です。澄江 知多とのご縁、夫婦でこうして旅ができることへの感謝、そしてこれからの良い出会いを願ってお参りをしてきました。


◆荒熊神社
住所:愛知県知多郡南知多町山海高座10
電話:0569-64-1828(9:00〜17:00)
※祈祷、相談等は要電話予約
荒熊神社 公式HP

おわりに

今回の旅の目的は、「スマホを置いて、目の前の人との時間を大切にしたい」という思いをかなえることでした。澄江 知多には、夫婦で会話を楽しむ時間も、言葉を交わさずに同じ景色を眺める時間も、自然に受け止めてくれる居心地のよい場所がいくつもあり、気づけばスマホを気にせず過ごしていました。心に残る料理と、気さくなスタッフの温かなおもてなしに触れ、特別な日にまた戻ってきたいと思う宿でした。

 旅色編集部

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記事企画・監修: 旅色編集部

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