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2026/03/31
奈良を訪れるなら、その場所、その瞬間にしか味わえない「生」の体験を。
JR東海のキャンペーン「いざいざ奈良」の第9回目は、西ノ京に佇む法相宗大本山「薬師寺」が舞台です。2026年に金堂復興50周年を迎える薬師寺をメインに、五感を揺さぶる「LIVEな歴史」を巡る1日をご紹介します。
この記事の目次
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青空に鮮やかな朱色が映える薬師寺。ここは、天武天皇が皇后(後の持統天皇)の病気平癒を願って建立を発願した、愛と祈りのお寺です。
中門をくぐるとまず目に飛び込んでくるのは、金堂を挟んで東西にそびえる二つの塔。この「薬師寺式伽藍配置」は、薬師寺が日本で最初に取り入れた形式です。
国宝 東塔:創建当時(約1300年前)から唯一残る、奇跡の塔。

国宝 東塔
西塔:昭和56年(1981年)、宮大工・西岡常一棟梁によって、東塔をモデルに再建。
西塔
どちらも屋根が6つあるように見えますが、実は「裳階(もこし)」と呼ばれる飾り屋根が付いた三重塔。すべての階に裳階があるのは全国でここだけです。西塔の風鐸(ふうたく)が鳴らす涼やかな音色や、東塔の先端「水煙」に彫られた天人たちの舞に目を凝らすと、歴史が静かに語りかけてくるようで、写真に収めるだけでなく、自身の目で眺めてみてください。
金堂
2026年に復興50周年を迎える「金堂」。そこには、漆黒の輝きを放つ国宝・薬師三尊像が鎮座しています。
国宝・薬師三尊像
中央の薬師如来像は「仏界のお医者さん」。左右の日光・月光菩薩像は、昼夜を問わず私たちを支える「日勤と夜勤の看護師さん」。
そんな例えを聞くと、1300年前の仏さまがぐっと身近に感じられます。
体験:大般若経転読法要
大般若経転読法要
毎月8日、金堂で体験できるのが「転読(てんどく)法要」です。600巻もの膨大な経典を、僧侶たちが扇状に空中に広げ、一気に転読します。パラパラと経典が舞う音、そして会場を駆け抜ける清らかな風。まさに五感で受け取る「LIVEな功徳」です。
お経の読み方のひとつ。経典の一部を声に出して読み、残りを扇状に空中に広げることで、全文を唱えたのと同じ功徳が得られるといいます。
一筆が、瓦一枚、柱一本に。1300年前の輝きを取り戻した「お写経の奇跡」
お写経
今、私たちの目の前に広がる色鮮やかな「白鳳伽藍」。しかし、この光景は決して当たり前のものではありませんでした。
薬師寺は戦国時代の兵火により、東塔を除く多くのお堂を失うという悲劇に見舞われたのです。豊臣家によって「仮金堂」こそ建てられたものの、創建当時の壮麗な姿を復興させることは、薬師寺にとって数百年越しの切実な悲願だったのです。
6代前の住職・高田好胤(たかだこういん)さんの「一人の大きな寄進より、多くの人との縁を」という熱い思いから、全国へ向けた「お写経勧進」が始まりました。
一筆一筆に込められた祈りは、やがて大きなうねりとなります。約100万巻ものお写経が寄せられ、その納経料によって、昭和51年に「金堂」が現代に見事よみがえりました。その歩みは止まることなく、西塔、大講堂と次々に伽藍が復興。そして驚くべきことに、寄せられたお写経は2025年には890万巻を超えたといいます。
一筆一筆が瓦となり、柱となり、この美しい景色を支えている。そう思うと、墨をすり、お手本をなぞるその時間に、より一層深い重みが感じられるはずです。
1000年残るとされる越前和紙に向き合う時間は、自分自身を整えるひととき。ぜひ、薬師寺を訪れたらおすすめしたい体験です。
1.輪袈裟(わげさ)を身に付け、丁子(ちょうじ、クローブ)を口に含んで体内を浄める。
2.道場に入ったら、香象(こうぞう)をまたいで体外を浄める。
香象(こうぞう)
3.心静かに、墨をすり、なぞる。無心となり墨をするこの時間がとても大事。お経が書かれたお手本の上に用紙を重ね、筆で丁寧になぞっていきます。
墨
4.書き終えた後はお香にくぐらせて仏前へ。お堂の中で永代供養されます。あなたの書いた一巻が、次の1000年へとつながっていくのです。

玄奘三蔵院伽藍
『西遊記』のモデルとして知られる僧侶の玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)をお祀りするこの場所では、平山郁夫画伯による7場面13枚、全長49mの巨大壁画『大唐西域壁画』を拝観できます(※通常非公開。毎年春と秋に特別公開)。過酷な砂漠を超えた玄奘の旅路が、圧倒的なスケールで描かれています。
玄奘塔には玄奘三蔵像が安置され、玄奘三蔵の頂骨(ちょうこつ。頭部の遺骨の一部)が納められています。
法相宗大本山 薬師寺
薬師寺を後にし、風情ある「ならまち」へ。
「和菓子 樫舎(かしや)」は、奈良の古社寺御用達の銘店です。カウンター席は、さながら和菓子のLIVEステージ。

和菓子 樫舎(かしや)
店主の喜多さんが「材料に手を加えるほど、素材はけがれていく」と語りながら、最低限の所作で生み出す和菓子は、まさに芸術。
「和菓子は味を作れない。大切に育ててくれた農家さんの良い材料を生かす」が店主・喜多さんの信条
無駄のない美しい動きに見惚れ、出来たての和菓子を頬張る。奈良の歴史が育んだ「食」の深淵に触れる2時間です。
萬御菓子誂處 樫舎(かしや)
登大路ホテル
東大寺や興福寺などの観光拠点となる近鉄奈良駅から徒歩約3分のベストロケーションながら、館内は静謐でラグジュアリーな世界が広がります。客室はデラックスやスイートなど全13室。
2022年にオーベルジュとして生まれ変わったこのホテルでは、宿泊せず、レストランのみも楽しめます(13歳以上から)。ランチ9,500円~/ディナー21,000円~
一部のメニュー紹介
オリーブオイルと軽やかなスープでさわやかにまとめた紅ズワイ蟹と胡瓜のタルタルを、根セロリで挟んだ一皿。

紅ズワイ蟹と胡瓜のタルタル
炭火で焼き上げたマナガツオと葉たまねぎ。白ワインのクリームソースにわさびの香り。清々しい春の息吹を感じる一皿。

マナガツオのグリル
小鳩とフォアグラをチリメンキャベツで包み蒸し上げ、旨味を閉じ込める。鳩のガラから引いた濃厚な赤ワインソースとともに。

小鳩とフォアグラ シューファルシ
フレンチの技法と和の心が融合した一皿を堪能できます。

今回のキャンペーンCMでは、世界的なピアニスト・反田恭平さんがこの場所で美しい調べを奏でています。1300年前の歴史を巡った後に聴く、現代最高峰のピアノの旋律。それは、この旅を象徴する最高のフィナーレとなるはずです。
JR東海では、奈良にスポットをあてた観光キャンペーンを30年以上にわたって展開しており、2022年からはコピーを「いざいざ奈良」として、知るほどに面白く、触れるほどに新たな好奇心がかき立てられる旅先として、奈良の魅力を発信。
エクスプレス予約会員・スマートEX会員限定サービスの「EX旅先予約」では今だけの特別なプランも用意されています。
【薬師寺×いざいざ奈良】限定コラボ刺繍お守り授与&薬師寺拝観。アクリルのお守りは薬師寺の散華をかたどった特別仕様。刺繍のモチーフは金堂と力神。
設定日:2026年4月1日~9月30日
料金:1,000円(税込)
薬師寺・大谷副住職の法話『玄奘三蔵と般若心経』~玄奘三蔵院伽藍「大唐西域壁画」特別解説付き~
2026年5月2日〜6日の期間限定で開催。玄奘三蔵の壮大な足跡をたどりながら、現代を生きる私たちの心の在り方を教わり、壁画解説を直接伺える貴重な機会です。
設定日:2026年5月2日~5月6日
料金:3,500円(税込)
★玄奘三蔵院伽藍「大唐西域壁画」の特別公開
2026年4月25日~5月10日、5月30日~6月8日の期間限定で
特別公開を実施します。詳細は薬師寺公式サイトをご確認ください。
上記にご紹介するのは、ご用意しているプランの一部代表例です。このほかにも多彩なプランをご用意しております!

薬師寺×いざいざ奈良
いかがでしたでしょうか。歴史は、ただ眺めるものではなく、今を生きる私たちの心と「LIVE」に響き合うもの。
ぜひ、あなただけの「いざいざ奈良」を見つけに出かけてみてください。
取材協力:薬師寺、樫舎、登大路ホテル、JR東海
※拝観時間や特別公開、営業時間の詳細は、各公式サイトをご確認ください。
いざいざ奈良 薬師寺
参考になりましたか? 旅行・おでかけの際に活用してみてください。
記事企画・監修:旅色編集部 ふかい
ライター:ふかい