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テート美術館-YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート【国立新美術館】

テート美術館-YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート【国立新美術館】

「テート美術館 ― YBA & BEYOND 世界を変えた90s英 国アート」展覧会メインビジュアル

発信日:2025年12月15日

2026年02月11日(水・祝)〜05月11日(月)

料金:観覧料未定(詳細は公式HPをご確認ください)

常識は覆される。世界が目撃した、その衝撃がここに

東京都港区六本木に位置する国立新美術館は、国内有数の規模を誇る国立美術館です。特徴は、自らの収蔵品を持たず、企画展や公募展など多彩な展示の受け皿として機能すること。建築家・黒川紀章による曲線的なガラスファサードの建物は、「森の中の美術館」をコンセプトに設計され、六本木のランドマークとしても知られています。乃木坂駅直結で利便性も高く、訪れやすい立地も魅力となっています。

1990年代の英国美術を体系的に振り返る大規模展「テート美術館-YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート」をが、2026年2月11日(水・祝)から5月11日(月)まで国立新美術館で開催されます。
本展は、1980年代後半から2000年代初頭にかけて制作された英国美術に焦点を当てる企画です。サッチャー政権時代(1979-90年)を経験して失業率が悪化するなど緊張感漂う英国社会では、既存の美術の枠組みを問い、作品の制作や発表において実験的な試みをする作家たちが数多く登場しました。当時「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼ばれた作家たち、そして、彼らと同時代のアーティストたちは、大衆文化、個人的な物語や社会構造の変化などをテーマとし、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど多様な手法を用いて独創的な作品を発表してきました。約60名の作家によるおよそ100点の作品を通じて、90年代の英国美術の革新的な創作の軌跡を検証します。

YBAとは

ダミアン・ハースト《後天的な回避不能》1991年、テート美術 館蔵 Photographed by Prudence Cuming Associates © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS/Artimage 2025

YBAとは

1988年7月、ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで学んでいたダミアン・ハーストは、ロンドン東部の倉庫街で学生や卒業生の作品を発表する展覧会「フリーズ」展を企画しました。
ハーストや同世代の作家たちは、全く新しい視点で素材を選び、制作し、発表の機会を積極的に開拓していったのです。1992年に『アート・フォーラム』誌上で美術史家のマイケル・コリスは彼らを「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBA)」と呼び、サーチ・ギャラリーで開催された同名の展覧会によりYBAという言葉は一般に広がっていきました。
YBAの作家たちの自由な活動によって、90年代の英国のアートシーンは世界的な注目を集めるようになったのです。

テート美術館とは

テート・ブリテン Photo © Tate

テート美術館とは

テート美術館は、英国を代表する国立美術館のひとつであり、英国政府が所有する1500年以降の英国美術、および世界各地の近現代美術のコレクションを収集・保存・公開しています。国内には4つの美術館を展開しており、その第一の拠点であるテート・ブリテンは、ロンドンのミルバンクに位置し、1897年の開館以来、英国美術のナショナル・コレクションの本拠地となっています。最大規模を誇るテート・モダンは、ロンドン中心部のテムズ川沿いにある旧発電所を再利用し、2000年に開館しました。近現代美術を専門とする美術館としては、世界で最も多くの来館者を誇る施設です。

みどころ① 英国美術の世界的中心地 テート発の“UK90's”展

テート美術館が自ら編んだ、YBAと90年代英国アートの決定版。

みどころ② 伝説のスターアーティストの競演

ダミアン・ハースト、ジュリアン・オピー、ルベイナ・ヒミド、スティーヴ・マックイーン、トレイシー・エミン、ヴォルフガング・ティルマンスなど、世界のアート史に名を刻むアーティストの作品が集結。

みどころ③ 音楽×サブカル×ファッションの熱狂と呼応するアート

UKカルチャーが溢れた黄金期の息吹。
90年代の英国で起こったアート、音楽、ファッションの革命的ムーブメントの核心を体験できる、唯一無二の展覧会です。

<本展を構成する6つのテーマ>

本展は、90年代の英国美術の独自性を6つのテーマを通じて検証し、各章をつなぐ重要な作品を 「スポットライト」 として紹介します。

■序章 フランシス・ベーコンからブリットポップへ

フランシス・ベーコン(1909-92年)は、20世紀美術史において最も重要な画家の一人です。抽象絵画が国際的な展開を見せた時代に、肉体の表現を徹底して追究し、独自の道を貫きました。1944年に制作された《ある磔刑の基部にいる人物像のための三部作》(テート美術館蔵)では、獣と人間が混ざり合った生き物が叫んでいる姿を描き、それは発表当時、戦争の恐怖を映すものとして衝撃をもって受け止められました。その44年後に描いた《1944年のトリプティック(三幅対)の第2ヴァージョン》でベーコンは同じ主題に向き合い、背景の色をオレンジから血液を思わせる濃厚な赤に変更しました。東西冷戦が終焉を迎える時代に描かれた本作品は、当時の若い作家たちが、すなわち90年代にロンドンやマンチェスターで発生した音楽ムーブメントであるブリットポップが象徴するような新世代の文化の担い手たちが敏感に感じ取っていた社会の変化と混迷を象徴的に示しています。

■第1章 ブロークン・イングリッシュ:ニュー・ジェネレーションの登場

1980年代後半、1979年より続いていたサッチャー政権が推進した新自由主義経済の結果、格差が拡大し、英国社会には揺らぎの感情が広がり、1991年に開催された「ブロークン・イングリッシュ」展は時代の空気を捉えたものでした。そして、こうした状況の中アートシーンに登場した作家たちは、マスメディアや大衆文化に想を得ながら「英国らしさ」を鋭く批評する視点を表明したのです。その一人であるダミアンハーストは、《後天的な回避不能》(1991年)で、煙草の吸殻と灰皿をオフィス空間に置いてガラスケースで密閉し、現代社会において避けることのできない死とは何かを問うたのです。

ルベイナ・ヒミド 《二人の間で私の心はバランスをとる》 1991年、テート美術館蔵 Photo: Tate ⓒ Lubaina Himid. Courtesy Hollybush Gardens and Greene Naftali

ハーストの世代を特徴づける積極的に規範を逸脱しようとする姿勢は、1960年代から活動していたギルバート&ジョージの制作を貫くものでもありました。1980年代後半から90年代にかけてのエイズ危機に直面した彼らは、自らの身体を露わにすることで性をめぐる政治的な状況に向き合う姿勢を明確にしたのです。
同じ時期、カリブ海地域、南アジア、そして、アフリカにルーツを持つ作家たちもアイデンティティの問題を作品の制作を通じて鋭く捉えるようになっていきました。ルベイナ・ヒミドは、移民として生きる黒人女性を描き、歴史の中で築かれる関係が現代に生きる人々の生き方や帰属意識をどのように形作るのかを考察しています。

■第2章 おおぐま座:都市のイメージをつなぐ

1990年代初頭には未完成の建築物が目立ち、また、ジェントリフィケーションにより行き場を失う人が増加しました。それは若いアーティストたちにとって身近な光景であり、創作の着想源となっていきました。
サッチャー政権の住宅政策とそれによって人々が家を失うことに関心を抱いたレイチェル・ホワイトリードは、ロンドン東部のハックニー地区にあった高層集合住宅の取り壊しを記録した一連の写真作品を制作しました。それは、経済的な状況下で消滅する存在のメタファーとして、制作から30年以上たった現在においても普遍的な意味を持ち続けています。
ジリアン・ウェアリングの《ダンシング・イン・ペッカム》は、ロンドン南部のショッピング・センターで作家自身が躍る姿を撮影した映像作品です。公共の場でダンスに没頭する作家、そして、それに困惑したり、無関心だったりする人々の姿は、都市空間におけるパブリックとパーソナルの境界を、ユーモアを交えて私たちに問いかけています。この章では、本展出品作のサイモン・パターソンの《おおぐま座》(1992年)が象徴する都市への新たな視点を示す作品を紹介します。

■第3章 あの瞬間(とき)を共有する:音楽、サブカルチャー、ファッション

格差が広がり、不安感が漂う時代において、雑誌や広告のヴィジュアル面での雑多性と訴求力、音楽の解放感、アイデンティティを表現する服飾文化の多様性は、かけがえのない一瞬を捉えようとする若いアーティストたちの意思や社会的なつながりに対する関心と交差し、その関係は1990年代における英国美術の国際的発信力の源となっていきました。
こうした文脈の中で最も重要な作家の一人ジュリアン・オピーは、1997年から実在の人物たちの写真を用い、シンプルで平面的な肖像画に取り組むようになりました。とりわけ、ブラーのベスト盤アルバム(2000年に発表)のジャケットデザインは、広告と美術の境界を越え、世界的に知られることになりました。本展出品の《ゲイリー、ポップスター》(1988-99年)は、架空のポップ・アイコンをイメージした作品です。限られた要素によって作られる存在しない著名人のイメージは、「個性を示す情報とは何か」を私たちに問いかけています。

ヴォルフガング・ティルマンス 《座るケイト》 1996年、テート美術館蔵 ⓒ Wolfgang Tillmans, courtesy of Maureen Paley, London; Galerie Buchholz; David Zwirner, New York

ストリート文化を紹介する雑誌『i-D』や『ザ・フェイス』でロンドンやベルリンといった都市のクラブシーンを捉えた作品を発表し、注目を集めるようになったヴォルフガング・ティルマンスは、写真のプリントや展示方法においても実験的なアプローチを重ねている作家です。モデルでユース・カルチャーの象徴的人物であるケイト・モスを被写体にした《座るケイト》やロンドンのクラブで撮影された《ザ・コック(キス)》(2002年)を含めたティルマンス独自の写真インスタレーションは、見る者に時代の感覚を鮮烈に呼び起こします。
ジェレミー・デラーの《世界の歴史》は、炭鉱労働者の連帯を示すブラスバンドと1980年代後半から90年代にかけて若者たちの間で流行したアシッド・ハウスをフローチャートで結びつけています。展示の度に美術館の壁に描かれるダイナミックかつ精緻に設計されたドローイングは、音の文化と社会との密接なつながりを改めて気づかせてくれます。
また、アンダーグラウンドの音楽やクラブ・カルチャーに強い関心を持つマーク・レッキーは、既存の映像を組み合わせて編集するサンプリングの手法を用いて《フィオルッチは私をハードコアにした》を制作しました。アナログとデジタル、過去と現在、個人的記憶と歴史的な出来事を織り交ぜ、1970年代から1990年代にかけての英国のダンスカルチャーの変遷を扱っています。

■第4章 現代医学

1990年代の作家たちにとって、医学の発展とヘルスケアは大きな関心事の一つでした。薬への信頼と副作用、身体へのコントロールが行われる医療現場もアーティストたちの主題となっていきました。そして、HIVの感染拡大とエイズによる死者の増加は、一つの病の流行の枠組みを超え、人々の間に恐怖、怒り、抵抗の感情を生み出し、多くの作家たちがこの病との関係から作品を制作しました。
映画監督であり同性愛者の権利獲得を目指すアクティヴィストとしても知られるデレク・ジャーマンもその一人です。スレード美術学校で絵画制作を学んだ経歴を持つジャーマンは1990年から1992年にかけてメディアにおける同性愛とエイズの表現を考察した44点の絵画シリーズ〈クィア〉を完成させました。HIV感染による神経組織への障害が顕著になった頃に描かれた《運動失調̶エイズは楽しい》は、一見鮮やかな色彩をダイナミックに使用した抽象絵画のようです。しかし、よく見ると画面には作品タイトルと同じ文言がはっきりと刻まれています。そのユーモアを交えたメッセージには、エイズに関連した同性愛嫌悪に直面したジャーマンの抵抗が示されているのです。

■第5章 家という個人的空間

私的な空間を政治的な場と捉えた作家たちにとって、家族関係や個人のアイデンティティも考察すべき重要な問題であり、家庭の風景に潜む暴力や人間関係のひずみ、そして家父長制が個人を抑圧するジェンダーバイアスに正面から向き合う作品は、現代の私たちにも強い共感と深い内省を促すものとして存在しています。
性に関する規範に疑問を呈し、執筆活動、メディアへの出演も行っているグレイソン・ペリーは、子ども時代に両親や継父との関係で苦しみ、そうした経験に関連する作品を数多く制作してきました。陶製の花瓶の表面に装飾を施した《私の神々》では、児童虐待など、現代イギリス社会における身近でありながら陰惨なドラマを扱っています。
サラ・ルーカスもジェンダーやセクシャリティの既成概念に問いを投げかける作品を発表している作家です。《煙草のおっぱい(理想化された喫煙者の椅子Ⅱ)》は、煙草を集めて作った球体に黒いブラジャーを着せ、それは女性の上半身をはっきりと想像させます。作品タイトルの「おっぱい(tits)」は、当時のタブロイド紙に頻繁に登場し
たスラングであり、性の消費とステレオタイプに対する痛烈な皮肉を込めています。

[第5章 スポットライト]コールド・ダーク・マター:爆発の分解イメージ

コーネリア・パーカー 《コールド・ダーク・マター:爆発の分解イメージ》 1991年、テート美術館蔵 Photo: ⓒ Tate ⓒ Cornelia Parker. Courtesy Frith Street Gallery

[第5章 スポットライト]コールド・ダーク・マター:爆発の分解イメージ

本作品は、食器や楽器、レンガといった日常的に目にするものを大量に集め、時に変形させ、天井から吊るす彫刻作品で知られるコーネリア・パーカーの初期の代表作です。作品制作にあたり、作家はイギリス陸軍に物置小屋を爆破することを依頼しました。その残骸を一つ一つ拾い上げ、照明を落とした密閉された空間の天井から紐で吊るし、中央に強い光を放つ電球を設置しました。このプロセスによって、小屋の断片は空間に浮遊しているように見え、爆発の瞬間を切り取ったかのようなイメージが作り出されるのです。パーカーにとって物置小屋とは、本来の機能的な意味を超えて、秘密や空想を可能にしてくれる場所、使わないけれど残しておきたい物が抱える記憶を蓄積する場でもあるのです。爆破はそうした存在の消滅を意味すると言えるかもしれません。しかし展示された作品は、まさにその爆破の過程を経て生まれる新たな世界のイメージとも考えられます。パーカーは、この重力から解放された「彫刻」で、破壊と創造を同時に達成しているのです。

■第6章 なんでもないものから何かが生まれる:身近にあるもの

1990年代の多くのアーティストは物質文化に強い関心を持ち、日常生活で目にする脆弱で儚いものを作品の素材として積極的に取り入れました。こうした取り組みは、1980年代までのコンセプチュアル・アートがミニマルでスケールの大きなものに注目したことに対する反動でもあり、そのアプローチでは現代生活の微妙なニュアンスを捉えきれないと考えたのです。
鮮やかな色彩が目を引くマイケル・クレイグ=マーティンの《知ること》は、見慣れたものを異なる視点で見ることを促す絵画作品です。はしごは消火器より小さく、さらに消火器は懐中電灯より小さく描かれるなど、家庭用品を実際の大きさとは逆転した大きさで配置しています。クレイグ=マーティンはロンドン大学ゴールドスミス・カレッジで長く教佃を執り、YBAの作家たちにとって指導者的な役割を果たしました。既成概念を疑う姿勢を重視する制作プロセスは、その教え子の世代に大きな影響を与えたのです。
トレイシー・エミンの《モニュメント・バレー(壮大なスケール)》は、作家が1994年に当時恋愛関係にあった作家でキュレーターのカール・フリードマンと米国を旅した際に撮影された写真作品です。エミンは祖母から受け継いだ布張りの椅子に腰かけ、本を読んでいます。エミンは親密な人間関係とそれが残すものを用いて、その価値を作品の主題としているのです。

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INFOMATION

テート美術館-YBA & BEYOND 世界を変えた90s英国アート【国立新美術館】

住所
東京都港区六本木7-22-2(国立新美術館 企画展示室2E)
アクセス
[電車]
東京メトロ千代田線乃木坂駅青山霊園方面改札6出口(美術館直結)
東京メトロ日比谷線六本木駅4a出口から徒歩約5分
都営地下鉄大江戸線六本木駅7出口から徒歩約4分
公式HP
https://ybabeyond.jp/
TEL
050-5541-8600 (ハローダイヤル)
営業時間
10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで
※入場は閉館の30分前まで
定休日
毎週火曜日 ※ただし5月5日(火・祝)は開館
料金
観覧料未定(詳細は公式HPをご確認ください)
駐車場
無(周辺にある有料駐車場をご利用ください)
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