働きながら温泉三昧! 黒川温泉にある「inn NOSHIYU」でワーケーションをしてきた
なお(綴りびと)なお(綴りびと)

熊本県

1人 / 50代 / 訪れた時期:7月

2026/06/16

働きながら温泉三昧! 黒川温泉にある「inn NOSHIYU」でワーケーションをしてきた

綴りびとのなおが、お試しステイの旅へ。温泉ワーケーションを実体験しながら、施設はもちろん黒川温泉の魅力をレポートします。

1日4組限定の小さな宿でワーケーション

コロナ禍になり、自由に会社へ出勤できなくなった2年前。この頃から「リモートワーク」や「ワーケーション」という言葉を世の中でよく耳にするようになりました。

私の勤める会社はリモートワークが可能ですが、IT環境に問題があったり決済に印鑑が必要だったりと、なんだかんだでほぼ出社。でも「もしワーケーションしたらどうなるんだろう?」「やったとしたら課題は何だろう?」と考えました。それなら一度やってみよう! と思い、黒川温泉へ。1日4組しか宿泊できない小さなB&Bスタイルの宿「inn NOSHIYU」でのワーケーション体験を紹介します。

素朴な中にもおしゃれ感のある、民家風の宿です。

洗面のほかにミニキッチンがあって嬉しい。

洗面のほかにミニキッチンがあって嬉しい。

部屋に案内されてまず感じたのが、木のにおいと温かみ。まるで木立の中にいるかのようで、気持ちを落ち着かせてくれます。ベッドは一人にはもったいない広さです。

「inn NOSHIYU」ではフリーWi-Fiが完備されており、ネット環境も万全です。iPadやパソコンを置いても机が横に広いので、A3を2つ折りにした書類も余裕で置けるのが嬉しい。

この日はメールを確認して返信、電子で申請があった書類の決裁などを進めていきます。今日はリモートワーク! と、やる業務を決めてしまえばワーケーションも意外とできてしまうものだと感じました。

実家に帰ったような気持ちになるコモンスペース

仕事が落ち着いたところで、宿の中を少し探検します。

朝食会場となるダイニングスペース。右にあるコーヒー、紅茶などは自由に飲むことができます。

囲炉裏型の暖房を囲んで語らうことができます。雪の降る日だとさらにいい思い出になりそう。

縁側。時を忘れてずっと景色を眺めていたくなるような居心地のいい場所です。

真鍮(しんちゅう)のオーケストラ。装飾の一つひとつも見入ってしまいます。

朝食会場となるダイニングスペース。右にあるコーヒー、紅茶などは自由に飲むことができます。

囲炉裏型の暖房を囲んで語らうことができます。雪の降る日だとさらにいい思い出になりそう。

縁側。時を忘れてずっと景色を眺めていたくなるような居心地のいい場所です。

真鍮(しんちゅう)のオーケストラ。装飾の一つひとつも見入ってしまいます。

4つの部屋は離れていますが、コモンスペースであれば同じ時間を共有することができます。プライベート空間とコモンスペースがうまく調和していて、まるで一つの家族が住むような造りになっていると感じました。宿に温かみを感じるのは、そういう理由もあるのかもしれません。

コモンスペースの奥には書斎があります。部屋での仕事に飽きたら、気分転換に移動してもよさそうです。私もここから会社に電話をかけました。

アメニティの充実したパウダールーム

しっぽりと家族で寛げます。

お地蔵さん? がじっと見つめてきます。

アメニティの充実したパウダールーム

しっぽりと家族で寛げます。

お地蔵さん? がじっと見つめてきます。

そして忘れてはいけないのが温泉。4組のみの宿泊施設ながら、しっかり共用の家族風呂が館内にありました。掃除のとき以外、ほぼ1日いつでも利用可能なのがありがたいです。

仕事を終えて、いざ外湯巡りへ

仕事を終え、いよいよ黒川温泉の町に出ることにします。

黒川温泉の名物は何と言っても外湯巡り。これをしない手はありません。黒川温泉は温泉郷すべてを大きな一つの旅館と考えています。その発想から生まれたのが「入湯手形」。温泉郷27のお風呂を道路という「廊下」を歩いて巡ることができる仕組みです。

入湯手形

温泉組合で入手した入湯手形。1,300円でエリア内にある3つの温泉に入れます。2つの温泉に入り、指定のお土産一つと交換することも可能です。

その日に入れる温泉は、温泉組合で確認できます。夕方までしか利用できないところもありますし、お土産屋も閉店が早いです。ワーケーションをするときは仕事をいつやるか考える必要がありますね。

和風旅館美里

鞠灯篭が飾られていました。冬には300個の鞠灯篭が温泉街を明るく照らすそう。次は冬に来てみたいです。

和風旅館美里

鞠灯篭が飾られていました。冬には300個の鞠灯篭が温泉街を明るく照らすそう。次は冬に来てみたいです。

温泉には10の泉質がありますが、黒川温泉にはそのうちの7つがあるそう。これだけ多種の温泉があるのも黒川温泉の特徴。それならば泉質の違う温泉に入りたくなります。「和風旅館美里」は硫黄泉。野趣あふれる露天風呂は白濁している日も透明の日もあるそうです。一服して夕方には「湯峡の響き 優彩」の湯滝の湯にも入りました。黒川温泉は田の原川のほとりに広がる温泉街。川の音を聞きながら温泉を楽しむことができました。こちらは硫酸塩泉・塩化物泉です。

次は「お宿 のし湯」。こちらは本日宿泊する「inn NOSHIYU」の向かい側にある、本館のような位置づけになる宿。外湯手形がなくても「inn NOSHIYU」宿泊者は野天風呂、家族風呂に入ることができます。こちらは単純弱酸性泉で肌に近いpHなので、仕上げ湯に最適だそうです。

ここに立っているだけで気持ちが落ち着いてくるのを感じます。

この奥に野天風呂・家族風呂があります。

宿から露天風呂に向かう途中にある囲炉裏。冬はここで暖を取りながら連れを待っていたい。

農家の納屋に迷い込んだかのよう。

ここに立っているだけで気持ちが落ち着いてくるのを感じます。

この奥に野天風呂・家族風呂があります。

宿から露天風呂に向かう途中にある囲炉裏。冬はここで暖を取りながら連れを待っていたい。

農家の納屋に迷い込んだかのよう。

「お宿 のし湯」は庭が素晴らしい! 本館や露天風呂に向かう苔生した道はまるで苔寺に迷い込んだかのような錯覚を覚えます。木立を抜ける風が何とも心地いい。豪農の屋敷のような雰囲気を感じさせる素敵な空間でした。

街歩きも楽しい黒川温泉

「温泉郷すべてでひとつの旅館」の黒川温泉。温泉巡りはもちろんですが、町歩きも楽しいです。風呂上がりにはやっぱり地ビール。酒屋の店頭には地ビールとともに地サイダーも冷やされています。これはいただくしかない!

地ビールを片手に街をうろうろ。川に向かって坂を下っていくと、三毛猫が案内をしてくれました。

案内……と思ったら脇の民家に帰ってしまった三毛猫。黒川温泉は猫が多かったです。

湯音(ゆのん)で地元小国産ジャージー牛のミルクソフトをいただきます。お風呂あがりにソフトクリームうまし!

「やまの湯」管理の足湯。100円でせせらぎを眺めながら足湯が楽しめます。

200円で利用できる「穴湯」。川の音を間近に聞きながら温泉に入れます。日帰り入浴で一番エコノミーに黒川温泉を楽しむ方法です。

夕食は川沿いにある「味処なか」でいただきました。夜も開いていて助かります。

大分県で名物という「地鶏めし」。ここは大分県に近く結びつきが深いです。

案内……と思ったら脇の民家に帰ってしまった三毛猫。黒川温泉は猫が多かったです。

湯音(ゆのん)で地元小国産ジャージー牛のミルクソフトをいただきます。お風呂あがりにソフトクリームうまし!

「やまの湯」管理の足湯。100円でせせらぎを眺めながら足湯が楽しめます。

200円で利用できる「穴湯」。川の音を間近に聞きながら温泉に入れます。日帰り入浴で一番エコノミーに黒川温泉を楽しむ方法です。

夕食は川沿いにある「味処なか」でいただきました。夜も開いていて助かります。

大分県で名物という「地鶏めし」。ここは大分県に近く結びつきが深いです。

夕方が近づき、町歩きを楽しむ方が増えてきました。買い物をする方や外湯巡りを楽しむ方、思い思いに黒川の町を楽しんでいます。ひところと比べて、温泉街にも活気が戻ってきた気がして嬉しいです。

食事を済ませて宿に戻ります。窓の外から見えるダイニングテーブルが家庭的で、自宅に帰ったかのような安心感があります。

この日は地ビールをいただき、早めに休みました。

贅沢すぎる朝風呂&朝食をいただく

夜から明け方にかけて黒川温泉は大雨で、降りつける雨音に何度も起こされました。7時から開く「お宿 のし湯」のお風呂に行こうと思っていたのですがこれはだめかなぁと諦めかけていたところ、奇跡的に7時前に雨が上がり、無事朝風呂に入ることができました。私、最近晴れ男です。

昨日は野天風呂に行きましたが、今日は家族風呂に入ろうと分岐を直進。鍵を受け取って5つあるうちの「こなら」の湯に入ります。野趣あふれる野天風呂とはまた違ったプライベート空間。その中で外の光も取り入れられて、暗さを感じさせません。朝から温泉に入るなんて至福の極み。時間を忘れゆったりと湯船に入って時間を過ごしました。

部屋に戻ってチェックアウトに向けて準備をしているうちに8時30分。朝食は少し遅めです。ダイニングテーブルのあるコモンスペースでいただきます。

これで終わりではありません。

見よ、このボリューム!

これで終わりではありません。

見よ、このボリューム!

朝食は豪華さが半端ない! 今まで2万食近い朝食を食べてきましたが、1枚の写真に納まりきらない朝食を食べたのは初めてのような気がします。他にヨーグルトもありました。スムージーに地元、小国産のジャージー牛乳、コーヒー、水、スープ……飲み物だけでどれだけあるの!? とつっこみたくなりました。コーヒーは自分が好きで淹れたんですけどね。プリっと歯ごたえのあるウィンナーとキッシュが絶品でした。

本当は9時頃に出るつもりだったのですが外の景色を見つつ、「inn NOSHIYU」との別れを惜しんでゆっくり朝食を堪能しました。

温泉とワーケーションは相性がいい

正直、「ワーケーション」という言葉を初めて聞いたときは「仕事しながら遊び? なんだそれは? そんなんで仕事できるの?」と思っていました。ですが、コロナ禍が思いのほか長引いてリモートワークが当たり前の世の中になってくると、「リモートワークって家で仕事をしなくてもいいんじゃないの?」という意見も出るようになり、観光地に行きながら仕事をするのもありなんじゃないか、という考えに変わってきたような気がします。

中でも「温泉ワーケーション」は温泉地に滞在しながら好きな時間に仕事をして、好きな時間に温泉に入ることができる点で、比較的自分の都合で時間配分ができるので相性のいい組み合わせであるように思います。

移動時間をどう過ごすか、宿泊先は仕事に適した環境か、そもそも自分の業務はリモートワークできる状態にあるのかなど、考えなければならないことは多いですが、社会が工夫を重ねて、コロナ禍が過ぎたあとも広がっていったらいいなと思いました。

P.S. チェックアウト後、黒川温泉に近い平野台展望所に寄り道をして久住山・阿蘇の絶景を楽しみました。誰もおらず、この絶景を独り占め。最高かよ。

  • なお(綴りびと)

    なお(綴りびと)

    とにかく旅好きで暇さえあればリュックひとつでどこかに出かけています。鉄道をこよなく愛し、時刻表はわたしの愛読書。温泉も大好きなので鉄道を使って温泉巡りする、そんな記事が多いかもしれません。最近は絶景めぐりも旅のポイントにしています。みなさんオススメの絶景情報求む!

    ※旅色綴り(旧旅色LIKES)のコミュニティメンバーです。

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 旅色編集部

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記事企画・監修: 旅色編集部

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