《栃木編》
情緒ある湯治の里・板室温泉に佇む、わずか8室の小さな湯宿。スタイリッシュな現代建築でありながら、和を基調とした空間が落ち着く。珪藻土や土佐和紙などを用いた木の温もりあふれる客室は、すべて異なる造り。檜のビューバス付き、インナーバルコニー付きなど、どの部屋も魅力。古くから薬湯として親しまれてきた天然温泉も愉しみのひとつ。加水・加温を一切しない源泉掛け流しで、その豊かな効能を堪能しよう。地産地消を心がけ、旬の味覚をちりばめた和のコース料理は、心に沁み渡る優しい味。
近年では、湯処にさまざまな趣向を凝らした施設も増えてきています。貸切風呂を複数備え、檜の風呂や壺風呂、岩風呂などと、それぞれ趣の異なる湯船を取り揃えている湯宿もあるので、宿の中で湯めぐりするのもまた楽しそうですね。また、サウナやジャグジー、岩盤浴といったスパ施設や、専用の湯上がりラウンジを設けている施設もあります。興味のある湯宿を探して、“命の洗濯”をする湯浴み三昧の旅に出かけましょう。