《大分編》
胃腸病特効泉として名高い大分県・湯平(ゆのひら)温泉にある湯宿。江戸時代より続いた古き良き旅館を受け継ぎ、風格のある空間と落ち着いた雰囲気を演出している。食事は、いけすを備えた「鷹勝」らしい豪快かつ繊細な料理や、大分県の地酒「西の関」などこだわりのお酒を用意。客室は、大正時代建造の本館に6室と、明治維新の偉人の名を冠した離れ6棟8室から成り、いずれも風情にあふれ味わい深い。心のこもった笑顔のおもてなしも素晴らしく、ひと晩過ごすとまた戻って来たくなる場所だ。
旅の目的は人それぞれですが、食事が目当ての旅も楽しいですね。鱧やカニなど、その時季に旬を迎える魚介や、筍や松茸などの山の幸など、その土地でいただく名物の旬の味覚は、ほかでは得難いものです。また、熟練の料理人が腕を振るった見た目も美しい会席料理や、名シェフが素材からこだわって仕上げた芸術品のようなひと皿など、一度は食べてみたいと思う料理はたくさん。プライベートな空間で、そんな美食を存分に堪能しましょう。
別府の奥座敷、昭和元年創業の純和風旅館。四季折々の自然に抱かれる約6,000坪の広大な敷地内に点在するのは、わずか11棟の客室。金脈が静かに眠るというこの地に、いつの頃からか湧き出したという“金の湯”が、訪れる人を癒す。その豊かな効能は、男女別露天風呂のほか、客室専用の内湯や露天風呂にて、掛け流しで堪能できる。また、旬の幸と豊後の幸を活かした月替りの懐石料理も愉しみのひとつだ。木や花、鳥の声、清流のせせらぎ……。自然を五感で感じながら、ゆるりと心の浄化を。