うなぎ料理と聞いて、一番に思い浮かべる「蒲焼き」。調味料やタレを加えずに直接焼いた「白焼き」に、醤油、砂糖、みりんを用いたタレをつけながらさらに焼きます。関東は白焼きを蒸してから蒲焼きに、関西は蒸さずに蒲焼きにするという違いがあります。
土用の丑の日や夏バテ対策に食べるだけではもったいない、美味しくて体にもいいうなぎ。全国各地にうなぎ料理の名店があり、とっておきの美味に出合うことができます。蒲焼きやひつまぶしといった料理のほか、うなぎの豆知識や楽しみ方などをご紹介します。
Pick up1
鹿児島県 / 鹿児島市
鹿児島県産の高品質なうなぎを楽しめる老舗
養殖うなぎの生産高が全国1位の鹿児島県に3店舗を構え、地元に愛されている老舗うなぎ専門店。こちらは鹿児島市加治屋町の中心地にある「加治屋店」で、ほかに1号店の「川内店」、鴨池公園近くの「鴨池店」があり、多くのファンでにぎわっています。鹿児島特有のシラス台地の湧水で育てたうなぎを使用し、色や艶、タレ、香り、味のすべてにこだわり、ふっくらと芯まで炭で焼き上げたうなぎ料理は絶品。夏以外にも、年4回の土用丑の日にイベントを行い、人気を集めています。
うなぎ料理と聞いて、一番に思い浮かべる「蒲焼き」。調味料やタレを加えずに直接焼いた「白焼き」に、醤油、砂糖、みりんを用いたタレをつけながらさらに焼きます。関東は白焼きを蒸してから蒲焼きに、関西は蒸さずに蒲焼きにするという違いがあります。
刻んだうなぎの蒲焼を、おひつのごはんの上に乗せた「ひつまぶし」。名古屋名物として知られています。まずはそのまま味わい、次はネギやわさびなどの薬味と一緒に。最後は添えられたダシをかけてお茶漬け風にと、さまざまな食べ方で味わうことができます。
うなぎにタレをつけずに焼き上げる「白焼き」は、あっさりとした味わいと食感が特徴。蒲焼き以上に、うなぎ本来の旨味や香りをしっかりと感じることができます。シンプルに、塩、醤油、わさび、柚子胡椒などでいただくのがおすすめです。
細かく切ったうなぎの蒲焼きと、きゅうりの薄切りを和えた酢の物。うなぎのコクと、酢の酸味のバランスが絶妙で、あっさりと食べられます。うなぎ専門店では、うなぎを巻き込んだ卵焼き「うまき」と並ぶ定番メニューで、酒肴としても人気が高い一品です。
「土用の丑の日」から、夏が旬と思われがちなうなぎ。養殖では一年を通して美味しいうなぎが食べられますが、天然モノは、冬眠に向けて脂を溜め込む秋から冬が旬です。
日本各地にうなぎの名産地があり、美味しいうなぎ料理を提供する名店が揃っています。特に有名なエリアとして、静岡県、鹿児島県、愛知県、宮崎県、高知県があります。
蒲焼きによく山椒をかけて食べますが、「爽やかな辛味がうなぎの美味しさを引き立てる」だけではなく、「山椒の抗菌作用が食中毒予防によいから」ともいわれています。
「土用の丑の日」から、夏が旬と思われがちなうなぎ。養殖では一年を通して美味しいうなぎが食べられますが、天然モノは、冬眠に向けて脂を溜め込む秋から冬が旬です。
日本各地にうなぎの名産地があり、美味しいうなぎ料理を提供する名店が揃っています。特に有名なエリアとして、静岡県、鹿児島県、愛知県、宮崎県、高知県があります。
蒲焼きによく山椒をかけて食べますが、「爽やかな辛味がうなぎの美味しさを引き立てる」だけではなく、「山椒の抗菌作用が食中毒予防によいから」ともいわれています。
「うなぎのぼり」という言葉があるように、縁起のよいごちそうとして、長い間日本で親しまれてきたうなぎ料理は、重要な接待やおもてなし、大切な記念日を彩るのにぴったりの食べ物です。うなぎの名産地として有名なエリアはもちろん、東京や大阪など大都市にはうなぎ料理の老舗や名店があり、接待や記念日のために選ばれてきました。なかでも希少な天然うなぎを扱う店は珍しく、より特別感を感じることができるでしょう。
広島県 / 広島市南区
カジュアルにふぐが食べられるふぐ料理専門店
広島電鉄皆実線の南区役所前駅より徒歩約1分のふぐ料理専門店。ふぐ一筋25年の店主が腕を振るう良質の国産ふぐを使った料理をはじめ、うなぎ料理、海鮮料理がいただける。ふぐやうなぎは、水槽から水揚げしてすぐに調理されるので、常に新鮮だ。ふぐをさまざまな食べ方で楽しめる人気のコースメニューには、「唐揚げコース」、「焼きふぐコース」、「てっちりコース」、冬季限定の「白子コース」。ふぐの美味しさを引き立てるポン酢も自家製だ。カジュアルな雰囲気の店内で、広島の地酒とともにふぐ三昧のひとときを堪能しよう。
岐阜県 / 各務原市
素材を極めたこだわりのうなぎ料理
JR鵜沼駅から徒歩約10分、中山道鵜沼宿や国宝犬山城などの観光地からもアクセスしやすいうなぎ料理店。愛知県西尾市一色町産のうなぎのみを使用しており、身も皮もふわふわなのが特徴だ。創業以来、継ぎ足している秘伝のタレで堪能しよう。
福岡県 / 柳川市
地元で定評のある本場柳川のうなぎの名店
福岡では、“うなぎといえば柳川”というほど柳川のうなぎは有名。また、柳川の代名詞は、“川下の風情と景色とうなぎせいろ蒸し”といわれるほど、うなぎはせいろ蒸しでいただくのが当たり前だ。「川よし」は、うなぎ専門店が約40店余り軒を連ねる柳川で、地元の人にも人気を誇る名店だ。濃厚な秘伝のタレを絡めて味付けしたご飯の上に、炭火焼きしたうなぎと錦糸玉子を乗せ、せいろで蒸すことにより、うなぎの旨味がよりご飯に染み渡り絶妙な味を引き出す。また、最後まであつあつのまま食べられるようにという理由もある。
熊本県 / 熊本市南区
創業約90年の老舗のうなぎ料理屋
熊本市内から国道3号線を南へ、緑川橋から200mほど行ったところにある創業約90年の老舗名店「うなぎの徳永」。「鰻めし」、「特鰻重」、「鰻丼」、「鰻のせいろ蒸し」、「レディース御膳」、「カリカリ鰻のシーザーサラダ」など、うなぎ料理ひと筋に研鑽を重ねてきた極上の味わいを堪能できる。店内は、目の前に庭園が広がる個室、大小宴会を催すことが可能なさまざまな部屋を完備しており、幅広いニーズに対応している。創業当時から受け継がれてきた秘伝のタレで焼き上げた、至極のうなぎ料理をお試しあれ。
接待や記念日に使いたいうなぎが食べられるお店をエリア別で探す
高級食材として知られるうなぎですが、江戸時代には庶民に愛された料理でした。今でも、うなぎで有名な地域や下町などには、ふらっと立ち寄って、う巻きやうざく、白焼きなど気軽にうなぎを味わえる店があり、昔から息づいている食文化を感じることができます。また、うなぎの部位ごとに、串に刺して焼き上げる「うなぎ串」をウリにする店も。焼き鳥のような感覚で、手頃なお酒のアテとして味わうことができます。
大分県 / 宇佐市
創業以来の味と技を受け継ぐうなぎ料理店
1978年、昔からうなぎ漁の盛んな駅館川の近くに創業以来、地元に愛され、県外からも客が訪れる、うなぎ料理の名店。鹿児島県大隅半島産のうなぎを、創業時から継ぎ足して使われてきた秘伝の甘辛ダレにつけてじっくりと焼き上げており、その芳醇な香りと味わいが評判だ。また、蒲焼きを細かく刻んだ人気の「おひつまぶし」は、薬味を乗せたり、茶漬けにしたりと、さまざまな食べ方で楽しめる。全80席の店内は、小上がりや古民家風の調度品を設けたレトロな雰囲気。個室も備わっているので、子ども連れでも気軽に利用したい。
静岡県 / 浜松市浜名区
カリッ・フワッ・トロッの三重奏が絶品
うなぎ養殖発祥の地・浜松。数あるうなぎの名店の中でも人気を誇るのが「うな新」。関東風の背開きで、外はカリッと香ばしく、中はふわりととろけるのが特徴。鮮度抜群のうなぎに、こだわりのさっぱりしたタレが絶妙に調和し、優しい味わいを引き出している。明るく洗練された和の雰囲気あふれる店内で、じっくりその美味しさを堪能してほしい。地元の人や観光客でいつも賑わい、売り切れ次第終了となってしまうので、ぜひ早めの時間に訪れてほしい。“来る人も 又来る人も 福の神”の精神で温かく迎えてくれる。
山梨県 / 中巨摩郡
本格和食を幅広い世代でリーズナブルに楽しむ
季節の食材を使い職人が作る和食処。焼津産カツオと利尻産昆布の旨味を凝縮したダシが自慢だ。地元食材を中心に、信州産そば粉や米の食味ランキングで高評価の山梨県産コシヒカリ「梨北米」、新鮮な野菜や産地直送の魚介なども楽しめる。子ども用メニューや段差をなくした造りにより幅広い世代で集うにも最適。個室あり。お弁当などのテイクアウトは直接問い合わせを。
愛知県 / 清須市
手頃な価格でボリュームたっぷりのうなぎ
愛知県清須市のうなぎ店「清須名代 鰻屋 黒船」では、通常の約2倍のボリュームがある一匹約240gの大型ニホンウナギを提供。厳しい検査をクリアしたうなぎを丁寧に焼き上げ、うなぎの脂となじむ絶妙に調合されたオリジナルのタレが美味しさを際立たせている。高級食材のイメージがあるうなぎだが、江戸時代にはそばや天ぷらと同様の大衆料理だった。当時のように気軽にうなぎが楽しめることを目指しており、店内はカウンター席や掘りごたつ席を備え落ち着いた雰囲気が漂う。貸切も可能なため、さまざまなシーンで利用可能だ。
カジュアルにうなぎが食べられるお店をエリア別で探す
子どもから大人、お年寄りまで、幅広い世代に愛されるうなぎ料理店は、古くから土用の丑の日の食事など、家族や親戚の集まりに利用されてきました。そのためか、ファミリーで食事を楽しめる店が多くあります。個室なら周りの目を気にせず、家族水いらずで食事できますし、座敷なら赤ちゃんや小さい子どもがいても安心です。うなぎの名産地に家族で旅した時も、ぜひ味わってみてください。
兵庫県 / 加古川市
国際ソムリエによるワインと和食のペアリング
JR加古川駅から徒歩約17分。地産地消にこだわった食材と、料理に合う日本酒やワインを提供する日本料理店「味季料理 りんどう」。オーナーは2017年、国際ソムリエ協会(A.S.I.)のソムリエ資格試験「International A.S.I.Sommelier Diploma」で日本人初のゴールド認定を取得し、高度な日本食とワインのマリアージュを実現している。料理人兼ソムリエなので、料理をワインに合わせるアレンジも可能。日本酒は地産地消の料理との相性を追求し、地元銘柄を中心に取り揃えている。
愛知県 / 名古屋市北区
江戸時代の風情ある料亭で上質なひとときを
名古屋市営地下鉄上飯田駅より徒歩約2分、江戸時代の建物を移築し、茶室や書院造りなどの風情を今に伝える「御懐石 志ら玉」は、茶事のもてなしと四季折々の料理をゆっくりと堪能できる。旬の食材を活かした彩り豊かで、ハスの葉の上に刺身といった芸術品のような料理は、香りや味覚など五感で楽しめ心が満たされる。日本酒との相性も抜群で「小坂酒造場」より専用の特別醸造酒「百春」を提供。繊細な懐石料理とともに味わいたい。店内は歴史を感じる空間で、趣ある全席個室の和室は、大切な人との会食や女子会、宴会におすすめ。
静岡県 / 浜松市中央区
創業60年余の鰻専門店で味わう幸せ
浜名湖かんざんじ温泉にある老舗。自家製のタレは創業以来つぎ足したもので、甘辛い中にもあっさりとした味わいが楽しめる。人気の「おひつまぶし」は、薬味に梅干があるのが特徴。意外に相性が良いので、ぜひ試してほしい。
宮城県 / 黒川郡
気軽にうなぎを堪能する新しいスタイル
江戸前のうなぎ丼や「伊達いわな」など、大和町産のめずらしい食材を使用した料理が気軽に楽しめる「竹亭 大和別邸 御仮屋 新館」。店内は広々としており、注文はタッチパネルで行い、料理も自身で席まで運ぶセルフサービススタイルだ。料理は看板商品である「うなぎと玉子焼き丼」をはじめ、天丼や定食など幅広いメニューが揃っているほか、テイクアウトメニューも充実している。持ち帰りの際は、敷地内の日本庭園を散策しながら、料理が出来上がるのを待つのもおすすめだ。
ファミリー向きのうなぎが食べられるお店をエリア別で探す
夜には敷居の高い名店や老舗でも、ランチでなら、うな重やうな丼、ひつまぶしなどを、比較的リーズナブルな値段で味わえることがあります。炭火でじっくりと焼き上げられたうなぎに、時間を越えて受け継がれてきた秘伝のタレ。食べれば幸せな気持ちになること間違いなしです。友人との食事でちょっと贅沢をしたい時、午後からの仕事に向けて元気をチャージしたい時などにおすすめです。
福岡県 / 柳川市
地元で定評のある本場柳川のうなぎの名店
福岡では、“うなぎといえば柳川”というほど柳川のうなぎは有名。また、柳川の代名詞は、“川下の風情と景色とうなぎせいろ蒸し”といわれるほど、うなぎはせいろ蒸しでいただくのが当たり前だ。「川よし」は、うなぎ専門店が約40店余り軒を連ねる柳川で、地元の人にも人気を誇る名店だ。濃厚な秘伝のタレを絡めて味付けしたご飯の上に、炭火焼きしたうなぎと錦糸玉子を乗せ、せいろで蒸すことにより、うなぎの旨味がよりご飯に染み渡り絶妙な味を引き出す。また、最後まであつあつのまま食べられるようにという理由もある。
静岡県 / 浜松市浜名区
カリッ・フワッ・トロッの三重奏が絶品
うなぎ養殖発祥の地・浜松。数あるうなぎの名店の中でも人気を誇るのが「うな新」。関東風の背開きで、外はカリッと香ばしく、中はふわりととろけるのが特徴。鮮度抜群のうなぎに、こだわりのさっぱりしたタレが絶妙に調和し、優しい味わいを引き出している。明るく洗練された和の雰囲気あふれる店内で、じっくりその美味しさを堪能してほしい。地元の人や観光客でいつも賑わい、売り切れ次第終了となってしまうので、ぜひ早めの時間に訪れてほしい。“来る人も 又来る人も 福の神”の精神で温かく迎えてくれる。
兵庫県 / 丹波篠山市
地元の人に支えられている日本料理店
JR篠山口駅から車で約10分の日本料理店。大阪で修業した経験のあるオーナーと料理人は、客に何を求められているかを考えて腕を振るい、自分が食べて美味しいと思うものしか出さないそうで、おすすめの鮮魚を盛り合わせた「お造り御膳」などを提供する。旬の食材を仕入れるので季節によってメニューが異なり、地産池消を目指して野菜は可能な限り丹波篠山市産を、米も地元で丹精込めて育てられたコシヒカリを使用。日本酒は、地元を応援したいとの思いで地元の酒造メーカーから仕入れるほか、オーナーが厳選した焼酎などが並ぶ。
茨城県 / つくば市
こだわりの釜めしとうなぎ料理を堪能
1974年創業、茨城県つくば市に立つ老舗和食処。鹿児島県枕崎産のカツオ節と北海道産利尻昆布で取ったダシが効いた和食を味わえる。五目やカニといった定番だけでなく、アユや松茸、牡蠣など季節限定品も揃えた釜めしのほか、愛知県の三河産うなぎを使ったうな重やひつまぶし、う巻きといったうなぎ料理が名物だ。店内にはカウンター席をはじめ、テーブル席、座敷席、5名から利用できる個室、大人数でも収容可能な宴会用の広間も備えているので、七五三やお食い初め、法事などの家族行事で利用する人も多いという。
ランチにおすすめなうなぎが食べられるお店をエリア別で探す