《山陰・山陽編》
江戸の情緒・伝統と現代の文化が程よく調和した倉敷美観地区。詩情豊かな町並みの中に佇む「あぶと倉敷館」は、一日4組限定の宿だ。蔵屋敷の面影を残す館内に入れば、古の風情と和やかな空気に心が安らぐ。提供される食事は、専属契約の漁師から仕入れた瀬戸内海の幸と、毎朝直送される新鮮な地元食材を用い、料理長が心を込めて振る舞う料理。素材の味を活かし、シンプルかつ大胆に仕上げた逸品が彩りよく並ぶ。客室で気兼ねなく舌鼓を打つひと時は、旅のひとつの思い出になるだろう。
おいしい料理は旅のお楽しみ。なかでも、メインを張る豪華な肉料理に期待を寄せる人も多いでしょう。A5ランクの黒毛和牛を使ったステーキや炭火焼き、ジューシーな黒豚のしゃぶしゃぶ、旨味もたっぷりな地鶏の鍋など、想像するだけでもお腹が空いてきそうですね。また、ふだん街中ではなかなか味わえない野生の恵みにあふれるジビエ料理をいただけるのも、旅先ならでは。贅沢な肉料理に舌鼓を打ち、旅の夜を多いに満喫しましょう。
神庭・荒神谷遺跡や加茂岩倉遺跡にほど近く、歴史と謎に包まれた地にたたずむ「松園」は、古代の暮らしを再現した高床式の離れが特長的。伝説の八上姫が癒されたといわれ、龍神温泉(和歌山)、川中温泉(群馬)と並ぶ日本三美人の湯のひとつである湯の川温泉や、古代食を再現した食事など、まるで当時の王族になったような貴重な体験ができる。出雲大社への拠点・出雲市駅から2駅というアクセスも抜群。パワースポットとして有名な出雲の地で、古代の思いを巡らす浪漫旅を。